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REPORT
JUN.30.2025
2025年6月20日(金)、2025年度総会をオンラインで開催し、正会員の皆さまをはじめ、日頃からJANICを支えてくださっている50名以上の会員・関係者にご参加いただきました。世界情勢や環境課題が深刻さを増すなかで、JANICと市民社会ネットワークの果たすべき役割について、多くの参加者から積極的な意見や質問が寄せられた総会となりました。
はじめに、理事長の鬼丸(以下、理事長)より、「2025年度はJANIC創設の原点に立ち返り、NGOの力を最大化する活動に注力したい。会員と共につくるネットワークの存在意義を改めて見直していきたい」との開会挨拶がありました。
2024年度以降に正会員に加入した14団体のうち、総会に出席された団体から挨拶が、また、予め文章を提出くださった団体からのご挨拶文の代読がありました。それぞれがJANICへの期待や抱負を語り、新たな仲間としてネットワークの一翼を担う決意が示されました。
事務局長の水澤(以下、事務局長)より、以下の4つの重点項目を中心に成果と課題の報告が行われました。
1.連携促進
正会員が108団体から121団体へ増加。ワーキング・グループの新規立ち上げ。他セクターや海外との連携強化、HAPICの抜本的な見直しなどを実施。
2.自己財源の強化
自己財源の金額・比率は大幅に増加したものの、一時的な要因によるもので、中長期的な財政改善と資金源の多様化が課題。
3.意思決定の効率化
決裁権限表を改定し、常任理事会の機能強化を実施。
4.コンプライアンス対応
コンプライアンス順守について、業務リスクの洗い出しを開始。情報セキュリティ面には引き続き課題。
理事長より、JANIC「再建計画」についての報告がありました。再建計画の背景としては、海外助成金の不採択により深刻な財務危機に陥ったこと、ネットワーク型NGOという組織形態に起因する構造的な課題が浮き彫りになったことが挙げられました。
対応策として、業務の整流化・改善、事務所移転による経費削減、システムの見直しによる管理工数の削減、各部門の事業採算性の検討などが実施されたことが報告されました。当初は約500万円の赤字予算でスタートしたものの、企業協賛の獲得が想定通り進まなかったことに加え、移転に伴う原状回復費用や業務改善にかかる委託費の増加も重なり、最終的には約900万円の赤字となった旨が説明されました。
役員選考委員会委員長の早瀬元理事より、一連の改選プロセスが説明され、新理事には組織として強化すべきアドボカシーやネットワーキングに知見を持つ顔ぶれがそろい、ジェンダー・専門性・立場のバランスがとれた選考ができた旨が報告されました。
新体制(2025-2026年度)詳細:『JANIC新役員体制のお知らせ(2025-2026年度)』
理事:継続13名、新任6名、退任3名
監事:新任1名、退任1名
最後に新旧役員より、着任への抱負や退任後のネットワークへの期待、提案等が述べられました。
事務局長より、2025年度も中長期戦略「S戦略」の継続と、コミュニティの強化、ネットワークの活用に重点を置く方針が示されました。さらに理事長からは、JANICの再建にあたっては、対話とシナジーを大事にしていきたいという点も強調されました。
予算概況については、収支バランスを取るべく、次の事業について変更・縮小を行う旨が報告されました。
①THINK Lobbyジャーナル:発行休止
②THINK Lobbyウェブサイト:閉鎖、JANICウェブサイトへ統合
③ビジネスと人権:事業化は見送り、既存の企業連携事業の1つと位置付け
また、6月~7月に正会員アンケートやグループヒアリングを実施して来年度の事業計画に反映していく旨が予告されました。
総会にご参加くださった皆さまに深く感謝申し上げます。
いただいたご意見を真摯に受け止め、引き続き会員・関係者の皆さまとともに、JANICの発展と市民社会の強化に向けた活動を進めてまいります。
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