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2024年1月31日
特定非営利活動法人国際協力NGOセンター
事務局長　水澤恵

【声明】シーライツのカンボジアのパートナー団体による不正問題を受けて

2023年６月18日に、JANIC正会員の認定NPO法人国際子ども権利センター（シーライツ）は、カンボジア現地パートナー団体による不正の疑いについてお詫びとご報告を発表しました。発表によると、シーライツのカンボジア事業におけるパートナー団体においてカンボジア人職員による資金使用に関する不正行為が疑われる事象が生じ、第三者調査委員会を設置し、調査と原因究明に取り組むことが報告されました。そして2023年11月30日に、第三者調査委員会の調査報告書が提出され、シーライツのウェブサイトで全文が公開されました。

第三者調査委員会によって認定されたパートナー団体による不正行為は、子どもたちの居場所として開設されたコミュニティセンターの維持・運営にかかわるスタッフの給与や謝礼の未支払い・減額、近隣小学校のトイレ改修費の未支払い、およびこれらにかかる虚偽の会計報告でした。

調査報告書を受けて、シーライツは2023年12月16日、文書「現地パートナー団体による不正行為とその調査を踏まえた今後の動きについて」にまとめました。今後取るべきアクションは「組織体制に見合った事業の縮小」「カンボジア事業の停止」「意思決定過程の見直しを含むガバナンス改革」の３点としてまとめられました。

JANICは、これまでシーライツがカンボジアをはじめとする途上国や日本において子どもの権利を普及・促進してきたことを評価しています。だからこそ今回の不適切行為については遺憾の念を禁じ得ません。第三者調査委員会の設置などの対応と真摯な姿勢を支持すると同時に、今後同様の問題が起きることを防ぐために再発防止策に適切に取り組むことを期待します。

また、今回の事態を機に、パートナー団体を通じて海外事業を実施している日本のNGOが、不正防止策を策定し、具体的に実施していくことを望むと共に、JANICも日本のNGOのコンプライアンスの順守に真摯に取り組んでいくことを表明します。

本件に関するお問い合わせ

NPO法人 国際協力NGOセンター（JANIC）
kain@janic.org　（担当：水澤）