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AUG.23.2022
2022年6月22日、2022年度総会をオンラインで開催し、正会員の皆さまをはじめ、日頃からJANICを支えてくださっている50名以上の会員・関係者にご参加いただきました。
今年度の総会は、これからの新しいJANICを会員の皆さまと共に創っていく決意を表明する場となりました。
はじめに、本木恵介理事長からの開会挨拶では、JANICの事業・財務・組織をどう変化させていくかについてオープンに議論していきたい、そして、これらを理事長や事務局長だけではなく、役職員が皆でリードして実現していくことをお話しました。また、この総会は、会員の皆さまが集う場であり、国際協力のあり方やJANICのあり方を考える「楽しい総会」にしていきたいと伝えました。
続いて、4月より就任した水澤恵事務局長より2021年度の事業および決算について報告。多様な組織に仲間になっていただだくための新会員制度の準備、500名以上が集った第3回HAPICの開催、組織を超え経営・活動の強化を目指すワーキンググループの展開など、概ね事業計画通りに実施したことを説明しました。
また、2021年度に発覚した横領・経理不祥事問題の原因究明と再発防止策策定を第一優先に取り組んできた点と共に、認定NPO法人の更新見送りについても言及。監事からは、さらなる調査・報告・改善が必要なものとして、被害回復と再発防止策の継続的な進捗管理と報告、管理部門の体制強化などの指摘がありました。
決算は、受託事業が多く、自己財源が少ない財政構造上の問題は変わらないが、予算は策定時の−430万円から-200万円となったことを報告しました。
引き続き事務局長から2022年度の事業および予算について説明し、「JANICにはいま変化が必要」であり、セクター全体を活性化させるためにネットワークを再構築し、安定経営は行わないと、決意を述べました。新型コロナウィルスやウクライナ戦争などにより、今を変えることができないという絶望感が世界中に広がっているが、「社会は変えることができる」と強い意識を持ち、社会の変化にあわせ会員の皆さまと共にJANICをつくっていきたいと呼びかけました。
さらに、理事会・事務局の組織基盤強化を行い、理事長・事務局長のトップダウンから役職員一人ひとりがリーダーとなる「多」中心の組織をつくり、JANIC会員コミュニティの活性化、社会を変えるアドボカシーを展開していくことを説明しました。
2022年度の3つの重点方針を説明する水澤事務局長
その後、政策提言活動をより強化するための「みんなでつくる市民社会シンクタンク THINK Lobby」(シンクロビー)の立ち上げについて、若林秀樹 THINK Lobby所長より説明しました。市民一人ひとりがアドボカシーに参画してもらうことを大切にしていきたいと述べ、調査・研究、政策立案・提言、情報発信などを行い、研究会としては企業が民主主義や社会正義との向き合い方のベンチマークをつくる「コーポレート・ソーシャル・ジャスティス・ベンチマーク」とアジアの民主主義に取り組んでいくと話しました。
次に、JANICに関わる会員、理事、職員がこれからのJANICを考える試みとしてパネルディスカッションを行いました。1つ目のテーマ「JANICの取り巻く環境とJANICの使命」では、これまでリーダーが引き継いできたものを、どのように会員の皆さまと共に受け継いでいくかを議論しました。
「JANICはサービスを提供する『センター』の役割から、新たな社会課題に対応できる『ネットワーク』への転換が必要。そのために多様な組織を受け入れ、『運動体』としてしなやかに変化していく」重要性を理事が述べました。
また、会員の視点として、「JANICの存在意義が社会の移り変わりにより変化してきているが、JANICに求める具体的な機能はまだ明確になっていない」と率直な意見も出ました。
そして職員からは、「JANICは裏方の役割は得意だが、表舞台に立ち会員と協働することには慣れていない。ここが変わらなければエッジの効いたネットワークにはなれない」と課題を伝えました。
その後、「運動体として何を重視するか」を議論する中で出たキーワードは「ゆるさ」。JANICの加盟団体が共有する理念・価値観・行動指針「JANIC憲章」を大事にしながら、さまざまな事業や会員の動きが自由に行われるゆるいネットワークになっていくべきではないかと提起があり、「個々の商店が輝くことで、商店街自体が輝くようなJANICを目指す」方向性を確認し、締め括りました。
「JANICの取り巻く環境とJANICの使命についての共有」に登壇した、鬼丸昌也副理事長(左上)、 小沼大地理事(左下)、渡辺李依メンバーシップ・コミュニケーション マネージャー(右上)、伊藤解子理事(右下)
続いて、「JANICの変わるべき方向性と具体案」をテーマにしたパネルディスカッションでは、「個々の団体が掲げるミッション達成のためにJANICをもっと活用してほしい」と職員側から投げかけがありました。一団体では実現が難いことを仲間と協働で行い、達成できる場の例としてワーキング・グループの活動を紹介し、グループの新規設立や参加を呼びかけました。
「JANICだけで頑張らない。お互いできることを持ち寄り、皆で行う意識に向け直す。中小規模CSOには「個」が組織基盤を整え、成長していくためのキャパシティビルディング事業を展開すると共に、JANICが起点となって個と個(団体同士)がつながる場づくりを担う」と理事が、意気込みを共有。会員がJANICの変化に不安を感じないよう、耳の痛い意見も受け入れ、アイデアを募り、より開かれたネットワークとしてつながる場をつくっていく重要性を確認しました。
会員がつくる組織体にし、社会を変えながらも関わる人びとが元気になれるネットワークをつくっていく方向性を出し、締め括りました。
「JANICの変わるべき方向性と具体案」に登壇した、伊藤衆子連携・アドボカシーマネージャー(左上)、 長浜洋二理事(左下)、水澤恵事務局長(右上)、門田瑠衣子理事(右下)
パネルディスカッション後、会員からはこれからのJANICの方向性について率直な意見、課題や今後の期待が提示されました。
議案はすべて賛成多数で承認され、若林元事務局長が閉会の挨拶を行いました。2021年度に発覚した経理不祥事問題は皆さまのご支援・ご協力のおかげで乗り越えることができ、この学びを次へと活かしていき、水澤事務局長のリーダーシップのもと、会員のみなさまとJANICをつくっていきたい、と語りました。
総会での議案はすべて賛成多数で承認され、2022年度総会は閉会しました。
総会にご参加くださった皆さまに御礼を申し上げると共に、いただいたご意見を受け、会員やステークホルダーの皆さまと協力し、変革を進めていきたい考えています。引き続きのご支援よろしくお願いいたします。
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