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【活動報告】TICAD9関連トークイベント「構造的変化の時代における開発資金」

おすすめ記事, 普及 2025.08.24

8月23日、JANICワーキンググループ「持続可能な開発資金枠組み達成に向けた市民社会ネットワーク(JFFネットワーク)」は、アフリカ日本協議会(AJF)と共催で、TICAD9関連トークイベント「構造的変化の時代における開発資金」を開催しました。8月20日から22日の日程で開催された第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)に来日したアフリカの市民社会代表団の中で、開発資金、気候変動資金や債務問題、SDGs推進、分野別の資金戦略等について取り組んでいる4名を招き、米国の援助停止や先進国の援助削減による危機をどう乗り越えていくか、市民社会はどう自らを変革できるか、といった課題について率直に話し合う機会を持つことが目的です。

アフリカ市民社会代表団のメンバーからは、アフリカの各国が自己決定権を持てる国内資金の動員が鍵だが、腐敗対策やアカウンタビリティが課題であることや、債務の再編も必須であること、HIV/AIDSや結核、マラリアの対策、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの重要性などが挙げられました。また、先進国の多くは貿易障壁が高いためアフリカ国内の産業育成支援が効率的で望ましいこと、国際的な財政構造(アーキテクチャ)の改変の必要性も指摘されました。

議論に参加した日本の市民社会のメンバーからは、「アフリカの課題の多くは植民地時代からの根深い原因があることが理解できた」、「自分たちが普段草の根で行っている支援がより大きな構造的問題の解決につながっていることが実感できて励みになった」、といった感想が挙げられました。また、日本と中国、韓国が別々にアフリカ諸国と開発に関する会議や議論を行っていることを受けて、政府間での協働は難しくても、市民社会は積極的に情報共有、議論を行っていくべきとの提案もなされました。

全体として、より公正な金融政策と社会の実現のために、日本とアフリカを含む世界の市民社会が連携された戦略(joint strategy)をもって活動していく重要性を確認することができました。

 

アフリカ市民社会代表団からのスピーカー:

(1)アフリカにおけるSDGs: フローレンス・シェブオ・ムリ(SDGsケニアフォーラム)

(2)アフリカの開発資金・気候資金の現在:ユージーン・ジャーニガン(貿易と持続可能な開発に関する緑の行動:Action Green for Trade and Sustainable Devleopment)

(3)グローバルヘルスと資金:フィツムラケウ・アレマイユ(WACi Health)

(4)これからの開発・気候変動資金と日本・アフリカ関係:マウンゴ・ムーキ(CCfA議長)

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