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「NGOの力を最大化する」JANICで働くとは?

OCT.23.2024

「NGOの力を最大化する」JANICで働くとは?

今回はJANICで経営管理マネージャーとして働いているスタッフの榊(さかき)についてご紹介します。経営管理チームでは、人事労務、総務、会計、経理、法務、IT、組織運営等、JANICの組織基盤を支える幅広い業務を担っています。どんな想いで働いているのか?JANICで、そして経営管理チームで働くやりがいとは?ぜひご一読ください。

Q1. JANICではどのような業務を担当していますか?

JANICに入職して今年で7年目になります。国際支援を行う際に支援するNGO、受益者の命や尊厳を守る活動、NGOの能力向上のための支援やJANIC会員戦略や管理業務の担当を経て、3年前から現在の経営管理業務を担当しています。

今後も、ずっと国際協力業界にいたいという想いがあります。そのなかでの自分のバリューは何かを考えたときに、国際協力を基礎の部分で支える今のようなポジションが最適だと考えています。業界的には修士号や博士号を持っている方も多いですが、私自身は学部卒。以前は支援現場に入りたい気持ちもありましたが、自身のライフステージや家庭も大切にしながら、自身のできる限りの力で、国際協力に寄与しながらやりがいと誇りを持って働きたい。それを満たせるのが国際協力のバックオフィスポジションだと考えています。

インタビューに答える榊
Q2. 現職でのやりがいやJANICで働く魅力について教えてください

経営管理業務の魅力のひとつとして、成果の見えやすさがあります。活動業務では、クリエイティブな側面も多く、成果が見えづらいと感じることがありました。一方、経営管理の業務では1つ1つの積み重ねや対話、調整、期日が重要であるので、成果や達成が目に見えやすく大変ながらも日々やりがいを感じながら働くことができています。

また、一緒に業務を進めるパートナーが多彩であることも、この仕事の魅力のひとつだと思っています。個人の専門家、国際協力NGO、政府、自治体等、手をつなぐ相手が限られず、実現すべきことに向けて様々なパートナーと協働できる点は、中間支援組織であるJANICならではであり、自身の知見を広げることにもつながっています。

JANICでは勤務形態として在宅勤務やリモート勤務体制も取り入れているので、仕事と家庭のバランスをとりやすいです。また事務局全体の文化として、生きていくうえで大切なのは仕事だけではないという考えを尊重していると感じる場面が多くあります。例えば体調不良で急遽会議に出られないときなど、理解し合い、助け合う場面がよく見られます。自組織内でも支援の精神を感じながら、心地よく働くことができる環境に感謝しています。

Q3. どのような想いで国際協力に従事していますか?

国際協力に関心をもった背景として、中学生の頃の経験が大きくあります。父親の仕事の都合で、当時タイのバンコクで日本人学校に通っていましたが、当然のように学校に通う自分がいる一方、スクールバスの窓からは、自分と同じような歳の子や自分より幼い子たちが屋台で物を作っていたり、渋滞で止まっている車に物を売りに行ったりする姿が見えました。でも、そういう子たちは決して暗い顔をしておらず、むしろ笑顔でいることが多かったのです。自分が同じ立場だとしたら、絶対に同じようにできない。どうして笑顔でいられるのだろう、と考える日々を過ごしていました。

この経験や当時抱いた感覚がスタートとなり、国際協力の仕事に就きたいと考えるようになりました。これまで、開発プロジェクトを担当したり、災害発生時における緊急救援を担当したり、長く国際協力に従事してきたなかで、幸せの尺度は人それぞれ違うということを理解するようになりました。それぞれの幸せを支えることが国際協力の在り方なのだな、理解できた今となっては、中学生の頃の自分は、自分の尺度でその子たちを見て、自分と比べて幸せかどうか考えてしまっていた、驕っていたなと感じます。

支援をするときにも、一番大切なのは、あくまで支援を受ける側にとってなにが幸せか、なにが必要なのか、という「相手目線」に立って考えることだと思っています。支援をする側ができることは、支援を受ける側が自分たちで未来を選ぶことができる環境を作る手助けをすることであり、その環境を作る主役はあくまで支援を受ける側です。そのような活動を最前線で進める日本の活動を支えているのがJANICであり、そのJANICで働いているということは、私の誇りでもあります。JANICで働く職員の多くは、同じような誇りを感じて働いているように思います。

Q4. JANICや国際協力への挑戦を考えている方にメッセージをお願いします

「やろうかやらないか迷うのであれば、踏み出してみてください」とお伝えしたいです。国際協力は敷居が高いと言われることがよくありますが、NGOは市民社会組織であり、社会課題に対して解決したい、何かできることはないかと考え動いている人たちの集まりです。一歩踏み出してやってみた人たちが今、組織の代表になっていたり、何年もこの業界でキャリアを積んでいたりします。若い方でも、セカンドキャリアの方でも、また、職員でなくともインターンやボランティア等様々な形からでも、ぜひ一歩を踏み出し、国際協力に挑戦する仲間が増えてくれると嬉しく思います。

イベントで参加者を迎える榊
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