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REPORT

「NGOの力を最大化する」JANICで働くとは?

OCT.23.2024

「NGOの力を最大化する」JANICで働くとは?

JANICの事務局長を務める水澤 恵へのインタビューをお届けします。水澤が入職から事務局長に至った背景や、JANICがこれから目指していきたいことなどを語ってもらいました。
取り繕わず等身大で語る水澤の人となりや、これからのJANICについてご理解を深めていただけますと幸いです。

Q1. JANICに入職した背景を教えてください

もともとJANICとの出会いは偶然で、大学院の先生から声をかけてもらったのがきっかけでした。たまたま、JANICの創設者であり今は顧問を務めている伊藤道雄の下でアルバイトという立場で働き、そのなかで伊藤の熱い想いにふれ、そのまま職員になる道を選びました。

国際協力自体には、高校生のころから関心がありました。ニュースなどを見て、どうして紛争している国があるのだろうと考え、たくさんの本を読みました。大学時代には、貧困について勉強したいと考え、フィリピンへ留学もしました。留学先では、ボランティア活動などにも参加してみたのですが、それを経て私が感じたのは、いち組織のいちボランティアとして日本から来た自分にできることは限られるということでした。

そんな経験からも、様々なNGO、企業、政府等、多様な組織とのネットワークを作ることで、いち個人・いち団体ではできないことを実現していくJANICには大きな可能性と親和性を感じました。日本のNGOの力の最大化を図る、日本での国際協力への熱量をあげていく、などの役割にも重要性を感じています。この考えは今でも変わっておらず、私が長年JANICで働いている理由にもなっています。

イベントでNGO仲間と語りあう水澤

Q2. 入職から事務局長に至った経緯について教えてください

JANICが日本の国際協力において非常に重要な役割を担っており、なくてはならない存在であるとの確信があり、そこを支えたいとの想いから、目の前にあることに必死に取り組んできた結果、今に至っています。今でもそうですが、自分のキャリアなどの観点はなく、ただ純粋に、NGOセクターの今と未来のために何ができるかを考え走ってきた感覚です。

プライベートでは男の子3人の母親でもあり、家庭と仕事のバランスに悩んだこともありますし、職員を続けるか否か迷ったこともあります。でもJANICの存在意義への想いがあったからこそ、乗り越えてこられたと思います。壁を乗り越えるために、子どもが産まれた時点から働き方を大きく変えるなどの工夫はしてきました。100%を目指さず、とにかく自分のところで仕事をとめずに進めることを大事にしています。責務あるポジションとなった今も、職場からの理解や、リモートやフレックス勤務などにも助けられ、うまくバランスをとりながらミッションの実現に向けて進むことができています。

Q3. JANICとしてこれから取り組みたいことを教えてください

国内のNGOを正会員として、NGO間、政府や企業、労働組合、自治体等とのネットワーク化、連携・協働促進を促すJANICですが、ここ数年はNGOの会員数も増えており、会員主体で様々なワーキンググループが組成されるなど、「会員と一緒に作るJANIC」を実現できてきている感覚があります。誰もがより自由にJANICがもつリソースやネットワークを活用し、セクター全体で成長していけるようにしていきたいと考えています。

一方、昨今のNGOセクターには課題もたくさんあり、岐路に立たされていると感じています。新しいNGOの設立も停滞気味であったり、ある程度活動を重ねてきたものの世代交代がうまくいかずに解散してしまう団体があったり、コロナ渦や円安・物価高なども重なり、成功している団体とそうでない団体の二極化が進んでいます。また、ソーシャルベンチャーの台頭や、国際貢献に熱心な企業なども増えるなか、NGOの存在意義が問われています。国際的な潮流もふまえながら、変化すべきところは変化し、NGOの役割を考えなおし、新しいセクターを作っていくことが必要だと考えています。

Q4. どのような人とこれからのJANICを作っていきたいですか?

国際協力への想いはもちろんのこと、いろんな変化を楽しめる人に仲間になってもらいたいです。ステークホルダーが多い職場なので、各所からあらゆる依頼や相談があります。また、先ほど述べた通り、NGOセクター自体が変化を求められるフェーズにあります。このような状況に、柔軟に楽しみながら対応できる方とご一緒したいです。今いる職員も皆、色んな変化や課題に直面しながらも、それを上回るやりがいやミッションへの想いを持ちながら日々粘り強く取り組んでくれています。

また、国際協力に関心のある方には、JANICでのキャリアを心からおすすめしたいです。国際協力への最初の入口としてJANICで数年経験を積んでから海外の支援現場に行くのもいいステップになりますし、逆に現場を経験してからJANICに来ても、色々なことを俯瞰して見ることができ、視野が広がると思います。NGOセクター全体のことを考えられる独特な立ち位置のため、国際協力のキャリアのなかで一度経験してみると面白いと思います。

変化を楽しみながら、粘り強く、この先の国際協力のあり方を考え、よりよくしていきたい。そんな想いを持った方とぜひご一緒したいと思っています。

イベントでJANICへの支援を呼びかける水澤
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