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REPORT

2023年度総会を開催しました

JUN.30.2023

2023年6月23日、2023年度総会をオンラインで開催し、正会員の皆さまをはじめ、日頃からJANICを支えてくださっている80名以上の会員・関係者にご参加いただきました。

今年度の総会は、変化の激しい時代のなかで、われわれ市民社会組織が、そして市民社会ネットワークたるJANICがすべきこと、またJANICが会員の皆様と何をすべきなのかを考えるべく、全国からオンラインで参集された多くの皆さまから積極的なコメントや意見、質問が表明された総会となりました。

はじめに、理事長の鬼丸(以下、理事長)から「正会員の皆さまをはじめ日頃からJANICを支えて下さるJANICネットワークを創る皆様と意見交換をしながらJANICのあり方を考えたい」との開会挨拶がありました。

新会員紹介-新正会員6団体からのご挨拶

次に、新正会員6団体をご紹介し、各団体からJANICネットワークへの期待や正会員団体としての抱負等をご挨拶いただきました。

・DAREDEMO HERO

・野毛坂(のげざか)グローカル

・わぴねす

・Piece of Syria

・地雷廃絶日本キャンペーン

・なんみんフォーラム

2022年度事業・決算報告

続いて事務局長の水澤より(以下、事務局長)2022年度の事業報告がありました。組織基盤強化の取り組みとして(経理不祥事)再発防止策の推進と常任理事会の機能強化、中長期方針の見直しを行ったことを説明し、会員コミュニティの活性化を目指した会員戦略の策定やアドボカシー活動におけるTHINK Lobbyの設立とC7の活動を報告。また、連携事業については、市民国際プラザの継続運営や労働組合との連携におけるNGO労働組合国際協働フォーラムの方針を策定したこと、企業連携については、NGOと企業の連携推進ネットワークの発展的解消と今後の在り方について検討を進めたことを説明しました。さらにCSO能力強化事業では、9つのワーキンググル-プに81団体が活動している現状を報告しました。

この中で、(経理不祥事)再発防止策については監査の実施回数を増やした(年間1回→2回)ことなど一定の前進が見られる一方で、適正な取引手続きと一部の会計管理整理については課題があるという点に言及し、監事からは社会のNPOを取り巻く目が厳しくなってきていることにより、今後も引き続き管理部門の体制強化への取り組みが必要との指摘がありました。

最後に、決算については年度当初は700万円の赤字予算だったものの、海外財団からの助成と経費削減により赤字は解消されたことが報告されました。一方で財政構造的な課題は解決されておらず、更なる取り組みが必要との認識が共有されました。

役員改選-多岐にわたる世代、ジェンダー、専門性を背景に市民社会を盛り上げる

次に、役員選考委員会委員長より役員改選にかかる一連のプロセスについて説明がありました。
今回の改選は、2年前の改選プロセスを踏まえ、12月に選考委員の承認、1月に理事会に役員選考方針を共有し、継続意思のある理事、監事と、新任理事の構成について3回の検討委員会が開催されたこと。また、5月の理事会で承認を受け、総会で付議した旨が報告されました。

このようなプロセスを経て選出された新役員候補には、JANICが今後強化していきたいと考える環境分野、また人権分野、企業セクターからも1名ずつが含まれ、ジェンダー、正会員と有識者、新規のメンバー等の観点からも、バランスの取れた選考ができたとの前向きな見解が共有されました。

【参考】JANIC新役員体制のお知らせ(2023-2024年度)

最後に、退任理事・監事からは、役員としての任期に感じた想いや今後の期待が、新任理事からは理事としての今後の抱負が述べられました。

新旧役員による就任・退任挨拶の様子

S戦略-JANICネットワークの進む方向

次に、理事長より2018年に作成されたS戦略(2030年に向けた中長期戦略)の改定を予定していることの報告がありました。理事長は「社会、市民社会は大きな変化の中にあるが、NGOが置いて行かれる可能性があるのではないか、多様な声に応えきれていないのではないかという問いがあるNGOを中心として市民社会の声に対してどのような答えを打ち出すのか、共に考えるのか、その手掛かりとしてS戦略を活用したい」とと語り、S戦略はコロナ、ウクライナなど想定を超える変化の中にある社会情勢である今こそ改正が必要であるとの認識を表明しました。また、改定のプロセスとして、事務局との対話を行いながら検討することに理解を求めました。最後に、S戦略推進のための姿勢は1つ目がダイアログ・対話、2つ目がシナジー、3つ目がサポート(貢献)であると述べ、「JANICのリソースを活用し、各NGO、会員団体1つひとつがミッション遂行、市民社会における活動の成果が最大化ができるようS戦略の中で問い直しながらJANICネットワークを最大限に活用して欲しい」と呼びかけました。

S戦略の改定について説明する鬼丸理事長

2023年度事業及び予算-継続して取り組む3つの重点方針

2023年度の事業と予算について、事務局長より「会員と皆さまと共にJANICを作って行きたい」との決意が改めて表明され、各事業への参加、協力が呼び掛けられました。また、2019年の定款改定により正会員入会条件が緩和されたこと、会費テーブル改訂により正会員入会間口が広がったことなどが紹介され、今後、正会員要件を満たす団体には積極的に入会勧奨を行う方針が説明されました。また、現在検討中のステークホルダー別会員戦略や会員メリットの更なる拡充を目指す取り組みが併せて説明されました。JANICが窓口を担っている「国際ボランティア保険」については、今後の利用を正会員のみ限る方針であることを説明し、この制度変更プロセスにおいて諸所にヒアリング等へのご協力をいただいていることへの謝意が表明されました。

2023年度の予算概況については、約400万円の赤字予算となった理由と共に、4月からファンドレイジングと経費削減に努めている旨が報告されました。収入は予算上前年度比+16%増加としている一方、認定NPO法人を継続しない方針が寄付金の減少の背景の1つとなっていること。また、受託事業、助成金への依存度の高さが財務に影響しているため、中長期的には会員拡大による自己財源の増加を目指していきたいという方針も共有されました。

HAPIC

担当者より、2023年11月11日に第4回HAPICが開催予定であり、テーマは「一人一人が持つ社会課題解決力のエンパワメント」に決まったことが報告されました。今回のHAPICは3年ぶりの会場・オンラインのハイブリット開催となり、若手の参加拡大を狙って大学生を対象とした社会課題解決アイデアコンテストを行うことも併せて発表されました。また、正会員特典として、参加費の割引の他、正会員のみの企画も検討中であることが説明され、積極的な参加が呼び掛けられました。

第2部意見交換会:パネルディスカッション-「JANICコミュニティのフル活用」

第2部の意見交換会は、目まぐるしく変化する社会環境と社会課題に対応できるしなやかな『運動体』として、JANICネットワークを構成する各団体は、「どのようにJANICネットワークを使えば良いのか?」を考える機会としました。

パネラーの議論や参加者からの意見や提案を通して、JANICを活用するイメージをもっていただくことを目指し、既にワーキンググループや各種の事業を活用している団体、活用は今後の課題であるという団体の両者にパネラーとして登壇いただきました。

登壇者からは活用事例が発表された一方で、活用が難しい現状については「首都圏外の会員であるなど距離的に離れている状況にある団体にとって、JANICに期待する具体的な活動や機能が明確になっていないのでは」と言う率直な意見も出されました。

その後のディスカッションや質疑応答、提案では「ワーキンググループ」がキーワードの1つに挙げられました。ワーキンググループを活用したいが参加に至っていないという団体にとってのハードルには、自団体の抱える課題についてどのワーキンググループで有益な情報収集ができるのか、具体的に何が期待できるのか等、基本的な情報が届いていない背景があるのではないかという意見が出されました。

約45分と言うコンパクトな時間ながらも登壇者、フロアの垣根無く双方の意見を聞き合い、うなずき合う場面も見られ、より開かれた会員JANICネットワークとして「会員同士がつながる場を創って行く重要性」を確認し、締め括られました。

会員からの声

パネルディスカッション後、会員からはこれからのJANICの方向性について率直な意見、課題や今後の期待が寄せられました。

  • THINK Lobbyの活動についてより知りたい。今後の活動上、メディア戦略や学識経験者との協働は重要と感じる。
  • G7市民社会コアリション2023の事務局として、非常に大きな働きをしてもらったことに謝意を述べたい。
  • 世代交代が意識されているが、卒業していく団体、世代から学べるものもあるのではないか。
  • いろいろな新しい風を感じ刺激を受けた。

議案はすべて賛成多数で承認され、最後に事務局長が「総会にご参加下さった全ての皆さまに御礼を申し上げると共に、頂戴したご意見を真摯に受け止め、会員やステークホルダーの皆さまと共に引き続き活動を進めていきたいと考えています。変わらぬご支援をどうぞよろしくお願い致します。」と閉会の挨拶を行いました。

JANIC正会員団体

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