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JANICが共同事務局を務めるNGO労働組合国際協働フォーラムでは、世界エイズ・結核・マラリア対策基金（グローバルファンド）への日本政府の積極的な貢献を求める署名キャンペーン「『人類の脅威』としてのエイズ・結核・マラリアを終わらせるため、日本政府の貢献を、今こそ、これまで以上にお願いします」を、2025年4月26日から実施しています。

この度、開始から9月15日までに集まった署名6,175筆を、外務省の松本尚 外務大臣政務官と、厚生労働省の迫井正深 医務技監に提出しましたので、ご報告いたします。

１．外務省・松本政務官への提出

9月19日午前9時30分、外務省応接室にて松本尚 外務大臣政務官に署名を提出しました。会には喜多洋輔・国際保健戦略官らも同席。NGO側からは、アフリカ日本協議会の稲場雅紀 共同代表、水澤恵 JANIC事務局長ら12名が参加しました。

NGO側は、米国の援助停止や欧州諸国の援助削減で三大感染症対策が危機に直面している現状を説明。そのうえで、第8次増資を成功させるために日本のリーダーシップ発揮を求めました。

これに対し、松本政務官は「感染症対策は日本国民の命を守ることにもつながる」と述べ、日本政府として尽力する姿勢を示しました。

提出の様子は、外務省ウェブサイトにも紹介されています。

２．厚生労働省・迫井医務技監への提出

同日午後6時からは厚生労働省で、迫井正深 医務技監に署名を提出しました。出席者はアフリカ日本協議会の稲場雅紀氏、フォーラム共同事務局の斉藤俊和氏ら9名。

迫井医務技監は、2000年代初頭にグローバルファンド設立に関わった経験に触れ、「新型コロナの教訓からも感染症対策は極めて重要」と強調しました。そのうえで、日本を含む各国が財政的な調整局面にある中でも「しっかり取り組んでいきたい」と述べました。

３．グローバルファンド第8次増資と今後

今回の第8次増資は、南アフリカ共和国と英国をホスト国として、2025年2月から11月のG20南アフリカ・サミットまで実施されています。日本政府の資金拠出の時期はまだ明らかではありませんが、11月ごろをめどに行われる予定です。

集まった資金は、2027～29年のエイズ・結核・マラリア対策や保健システム強化に活用されます。米国の援助停止による資金不足を補い、途上国の対策資金との連携を強めることで、より効率的な取り組みが期待されています。

SDGsターゲット3.4「地球規模の公衆衛生上の脅威としてのエイズ・結核・マラリアを終わらせる」の目標達成には、2027～29年の取り組みが極めて重要です。資金目標の180億ドルにどれだけ近づけるかが焦点となります。

署名キャンペーンは11月に予定されているグローバルファンド第8次増資の集約時期まで続きます。これまでご参加・ご支援くださった皆さまに、心より感謝申し上げるとともに、引き続きのご注目とご支援をよろしくお願いいたします。

＊＊＊ ご署名はこちらから。＊＊＊