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FROM国境なき子どもたち
AUG.26.2022
写真展に寄せて
1997年に、国際教育支援NGOとして日本で国境なき子どもたち(KnK)が誕生し、今年で25周年を迎えました。これまで多くの方々に支えられ、世界各地の子どもたちに手を差し伸べてきました。
KnKが最初に行ったプロジェクトは、貧困に苦しむ青少年を受け入れる自立支援施設「若者の家」の開設です。これは、日本の子どもたちが東南アジアを取材し現地の子ども保護施設を訪れた際、「15歳以上の子どもは施設を出なければならず、その多くが再び路上生活に戻ってしまう」現実を知り、「日本にいる私たちで何とかできないだろうか」と、大人たちに問いを投げかけてくれたことがきっかけです。
代表写真にある、笑顔を見せるカンボジアの若者シナット(撮影当時20歳)も、幼い頃に父親からの暴力に耐えきれず家を飛び出しストリートチルドレンとなりました。その後、施設で保護されたものの、15歳になると施設を出なければならなくなり、KnKの「若者の家」へやって来ることになりました。彼は「二度とひもじい思いをしない」と自分に誓い、学校に通い直して必死に勉強を続け、37歳になった現在は自分の家庭を持ち、会社員として働いています。
25年にわたる教育支援活動で私たちが教育の機会を届けた国と地域は15、そして支援した子どもの数は18万人に及びます。この四半世紀、KnKからもらったチャンスを生かし努力した子どもたちは、シナットと同じように立派な大人に成長し、社会で活躍し、自分の家庭を築くなど、それぞれの人生を大切に歩んでいます。困難な状況にある子どもたちは、決して「かわいそうな子ども」、「恵まれない子ども」ではなく、それどころか、彼らが将来に向けて歩み続ける姿に私たちは尊敬の念を抱き、そして彼らの成長から多くを学びながら、私たちも共に成長していきたいと考えています。
KnKは直接支援だけにとどまらず、世界の現実を日本にいる人が「知ること」の大切さ、そして「伝えること」の力を信じて、2004年より8人の写真家をKnKの活動地に派遣し、毎年開催する写真展を通して、日本の皆さまへ世界の子どもたちの現状を伝えてきました。写真家の大川砂由里、谷本美加、渋谷敦志、安田菜津紀、佐藤慧、ハービー山口、吉田亮人、清水匡の写真を通して、困難な状況にあっても、それぞれの立場で生き抜く子どもたちの姿をご紹介します。写真展へお越しくださる方々が、写真をご覧になって、世界の子どもたちの尊い歩みを知り、共に成長する仲間に加わっていただけますことを心から願います。
(カラー約40点)
国境なき子どもたち(KnK)設立25周年記念写真展
「共に成長するために-世界の子どもたち-」
(入場無料)
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※9月10日(土)14:00~16:00は中高生を対象としたワークショップを会場で開催します。ワークショップ中も写真展へのご入場は可能です。ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
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KnK職員で人道写真家の清水匡によるギャラリーツアーを実施します。(参加費無料)
事前申込は不要です。参加ご希望の方は、時間までに直接会場にお越しください。
(新型コロナウイルス感染予防のため人数制限する場合がございます。人数超過の際はご了承ください。)
FROM | アクセプト・インターナショナル
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