2021年8月のタリバンによる政変から2年の月日が経過しました。この間、アフガニスタンの情勢は悪化の一途を辿り、国連によると、子ども約1,500万人を含むおよそ2,800万人が人道支援に依存せざるを得ない状況に陥っていると報告されています。このような状況下において、女性や女の子たちの様々な権利の侵害が深刻化しています。
政変後、女性の社会活動は制限され、女性公務員のほとんどが職を失いました。また、中等教育レベル(中学・高校に相当)以上の女子教育が事実上禁止され、さらに昨年12月20日には、女性の大学教育の禁止が発表されました。学びを継続できない女の子たちは家から出られないことが多く、それに政変後の経済・食料危機等が追い打ちをかけるようにして、女の子たちの児童労働や早婚を助長しています。
本オンラインイベントでは、政変後の女性と女の子が置かれる状況を、NGOの現地職員や現地の方々の目線からお伝えします。また、政変が起きてから2年間、日本のNGOがどのようにアフガニスタンと関わり続けてきたか、そしてその中で見えてくるアフガニスタン支援の難しさや成果を共有し、今後の日本とアフガニスタンの関わり方について参加者の皆さまと共に考えます。
イベント概要
日時 |
9月13日(水)17:30-19:00(途中参加/退室可) |
開催方法 |
オンライン(Zoom) |
参加費 |
無料 |
定員 |
100名 先着順 |
対象 |
アフガニスタンの現状や支援に関心がある方 |
申込 |
9/8(金)までにフォームよりお申込みください。
https://forms.gle/xyxqXNszh8z45RRS8 |
主催 |
アフガニスタンワーキング・グループ(JANIC)
https://www.janic.org/workinggroup/424/ |
プログラム |
●イベントの案内と導入(アフガニスタンの概況について)
●現地で活動を続けるNGOによる事例紹介
・国内の女性の現状(REALs)
・生計分野から(JEN)
・教育分野から(SVA)
・現地で生活するアフガニスタン女性による経験の共有
※安全上の理由から当日の発表に変更が生じる場合がございます。
●専門家によるアフガニスタンの女性の権利に関する見解の共有
●パネルディスカッション |
登壇者
鳩 織江 氏(特定非営利活動法人Reach Alternatives (REALs) アフガニスタン事業担当)
一般企業を経て2022年に事業アシスタントとしてREALsへ入職。以降アフガニスタン事業に従事し、主に食料支援と退避・保護支援事業に携わる。2023年6月より現職。
松浦 晃子 氏(特定非営利活動法人 ジェン (JEN) プログラムオフィサー)
一般企業での勤務経験を経て、アフリカで次世代を担う女性リーダー育成プログラムに従事。2020年6月より現職。アフガニスタンを中心に、パキスタン、トルコ等での自立支援に携わる。
喜納 昌貴 氏(公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA) 調整員兼アフガニスタン担当)
院生時代に英語教師としてミャンマーでインターンシップを経験。大学院修了後、帰国し公立中学校で勤務。2022年4月より、シャンティ国際ボランティア会で海外緊急人道支援担当し、2023年3月より現職。
清末 愛砂 氏(室蘭工業大学大学院 教授(憲法学、ジェンダー法学))
山口県周南市出身。大阪大学大学院助手、同助教、島根大学講師、室蘭工業大学大学准教授を経て、二〇二一年六月より現職。専門は憲法学、ジェンダー法学、家族法、アフガニスタンのジェンダーに基づく暴力など。「RAWA(アフガニスタン女性革命協会)と連帯する会」共同代表。
モデレーター
牛田 眞也子 氏(特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン 海外事業部中東地域 サブマネージャー)
大学・大学院時代、人権擁護団体でのインターンや国内にいる難民申請者を支援する全国難民弁護団連絡会議の初代コーディネーター、ユニセフ駐日事務所インターンを経て、2003年8月より現職。以来、イラク、イラン、アフガニスタン、インドネシア、東ティモール、トルコなど計12か国で東京と現場で緊急人道支援をはじめ、復興開発支援活動に従事。
司会
芦田 崇 氏(公益社団法人日本ユネスコ協会連盟 海外事業部長)2001年よりジンバブエ、タイ、ザンビア等にNGO職員として駐在し、保健、ジェンダー、教育、防災事業等に携わる。2023年2月より現職。
お問い合わせ
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会 喜納
m_kina@sva.or.jp