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REPORT
FEB.12.2019
2018年12月15日(土)に、JICAのNGO 等提案型プログラムススキームを通じて2017年12月より実施してきた「SDGs実践研修」の総括として「SDGs-DAY ~SDGs時代のパートナーシップ/セクター間連携に向けて~」(以下、SDGs-DAYイベント)を開催しました。全国から多様なアクター110名が集い、SDGsを通した新たな出会いと連携に向けて議論しました。
午前の部では、これまで新潟、佐賀、神戸、名古屋、東京の5カ所で実施した「SDGs実践研修」に参加したNPO/NGOのプロジェクトをまとめたSDGs実践傾向および連携ニーズ傾向について発表しました。その中で、NPO/NGOの連携ニーズとして企業と連携したいと考える団体が23%と最も多く、SDGsを通じてNPO/NGOと企業の連携のニーズや期待の大きさを共有しました。
これまで実施してきたSDGs実践研修は、人権やSDG17パートナーシップの重要性を説明しながらSDGsの基本的理解を行う座学と、自団体の事業や活動とSDGsを結びつけて戦略立案するSDGsツリー作成のためのワークショップで構成しています。座学では、SDGsに関わる他セクター連携の具体事例なども紹介し自団体の連携戦略や連携方針の策定へ役立つ情報共有も行いました。また、実践研修後、フォローアップとして団体のSDGs重点活動を実行するための連携戦略や方針を「連携検討表」にまとめてました。
このSDGs実践研修参加団体のうち3団体が代表して、他セクター連携する実践事例を紹介し、発表の中では、地方でのSDGsの普及促進の必要性が発信され、SDGsを発信する人が孤立する「SDGs孤独」というワードも出てきました。発表を聞いた一般参加者からは、「社会課題に取り組む当事者の熱意や具体的な解決策としての技術やツールの可能性などを知れた」という声があり、全国の実践事例の共有によって新たな仲間との出会いと知見が共有されました。
午前の部の後半には、4つのテーマで多セクターが集い議論する分科会が行われ、具体的な実践事例を交えながら、課題意識や成功例・失敗例などを共有し、SDGs達成に向け他セクターが連携していくための前向きな教訓や方法について議論しました。各分科会の進行についても多様なやり方が実践され、参加者からは、「セクターを超えた参加者同士の共感も多かった」という意見がありました。
また、会場内に設けたNPO/NGO参加団体の活動および連携ニーズを紹介するパネル展示スペースでは、お昼休憩などを利用し、他団体の取組などを知ると共に、参加者が直接SDGs達成に向けた活動を実践されているNPO/NGO職員などと出逢い、対話する姿が見られました。
午後の部では、SDGsの実践傾向や多セクター連携について国連開発計画(UNDP)、外務省、JICAより発表いただき、次に、全体セッションとして、パネルディスカッション「SDGsを軸にした連携戦略のおさえドコロ!」を実施しました。パネルディスカッションではインターネットによる質疑応答システムを利用し、SDGs-DAYイベントを通して得た質疑や意見を共有しながらディスカッションを行いました。会場参加者からの質疑では、現在行われている取り組みについてより具体的な方法や社会の活動ニーズ、また、活動を発展・応用していくために考えていることやアイデアについてなど多岐にわたりました。
最後のクロージングセッションでは、SDGs-DAYイベント内の発表やディスカッションのグラフィックレコーディングをグラフィックレコーダーの本園 大介氏、上園 海氏に説明いただきながら今回の気づきや学びについて振り返りました。
SDGs-DAYイベント終了後も、会場では参加者同士が意見交換をしたり、登壇者へ質問したりと熱気を感じるとともにSDGsへ向けた新たなパートナーシップの一歩となりました。
当日の詳細・グラフィックレコーディングはこちらのレポートをご覧ください。
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