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NGOの情報誌
シナジー

2016年4月25日発行

NGOの働き方改革

NGOの情報誌
シナジー

2015年12月25日発行

私たちのSDGs-本当に達成するために-

目標8:開発のためのグローバル・パートナーシップの推進

目標8:開発のためのグローバル・パートナーシップの推進

[画像]目標8:開発のためのグローバル・パートナーシップの推進

目標8:開発のためのグローバル・パートナーシップの推進

<GNIの0.7%をODAに充てる目標は達成されず>
 世界の貧困や環境などの問題は、先進国の私たちの暮らしや経済活動と深く関わっています。
 先進国は、途上国と公正な貿易をすることや、効果的な国際協力を行うことで、問題を解決する責任があります。目標8は先進国の私たちの目標なのです。
 先進諸国は1970年の国連総会で、国民総生産(GNP)(後に国民総所得〈GNI〉)の0.7%を政府開発援助(ODA)に振り向けることを合意しました。2011年にはODA総額は1335億ドルと、2010年度の1284億ドルから上昇していますが※、DAC加盟国のODA対GNI比率は2010年と同様に0.31%に留まっています。中でも後発開発途上国(LDC)向けの援助額は2010年は0.11%にとどまっています。MDGsは主にLDCにおいて困難な状況がみられるため、援助額もLDC向けを増額していく必要性が高いのです。日本はこの値が0.18%でDAC加盟国23位中21位という最低の水準に留まっています。表「2011年におけるDAC諸国の政府開発援助(ODA)実績」にみられるように国連総会で合意した0.7%目標を達成している国はわずかに5カ国に過ぎません。金融危機後の景気鈍化により援助予算の削減から援助危機が生じないようにすることが重要です。

※外務省ウェブサイト内DAC諸国の政府開発援助(ODA)実績より再掲
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/jisseki.html

 また、援助の量だけでなく、援助の質をあげて効果を高めることも重要です。援助効果とJANICの取り組みについてはこちらをご覧ください。

[画像]主要援助国のODA実績の推移(支出総額ベース百万USドル)のグラフ
(出典:外務省ウェブサイト'ODA実績'よりJANIC作成 ※文中データは外務省ODA実績サイトを参照 )


<債務救済への取組みは金融危機以降、減速傾向に>
 国の対外債務はその信用力や金融危機への脆弱性などに大きく影響します。
 開発途上国、特にHIPC(Heavily Indebted Poor Country)と呼ばれる重債務貧困国への貧困救済のためには、貧困国が対処できない債務を抱えることがないよう、持続可能なレベルにまで削減するための、国際機関や各国政府を含む協調した取組みが必要です。現在、40カ国がHIPC(重債務貧困国)イニチアシブのもと債務救済の適格対象国となっています。HIPCイニチアシブでは対象となる国々に対して判断・評価が行われ、債務救済のためのHIPCイニシアチブの適用が決定されると、中間救済としての債務救済が行われ、さらに次の段階として新たな改革プログラムが実施され、良好な成績を示せば、完了というステータスが与えられ、この段階に到達した国に対して債務残高の9割もしくはそれ以上の債務救済が実行されるものです。2010年には32カ国が完了ステータスと認定され、マルチ債務救済イニチアシブのもとで330億ドルの追加支援を受ける状態になっています。※

※外務省より再掲
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/hakusyo/05_hakusho/oda2005/html/kakomi/kk02006.htm

途上国は貧困の問題で苦しむだけでなく、毎年債務返済として支払いを続けています。その額は4000-5000億円にのぼります。この債務返済額を、飢餓やエイズ対策などに使うことができれば、多くの人々がその恩恵を享受できます。さらに、債務が再びつみあがることがない様、「貸し手」も責任を持つと同時に、公正で明確な債務帳消しのルールの確立が重要です。

[画像]DAC諸国からのODA拠出額と債務救済額の推移(百万USドル)のグラフ
(出典:OECDウェブサイト(www.oecd.org/statistics/)よりDAC諸国のデータを抽出、JANICで作成。)



■MDGs目標8「開発のためのグローバル・パートナーシップの推進」ターゲット
ターゲット8-A
 開放的で、ルールに基づいた、予測可能でかつ差別のない貿易および金融システムのさらなる構築を推進する。(グッド・ガバナンス、開発および貧困削減に対する国内および国際的な公約を含む。)
ターゲット8-B
 後発開発途上国(LDC)の特別なニーズに取り組む。
 ((1)LDCからの輸入品に対する無関税・無枠、(2)重債務貧困国に対する債務救済および二国間債務の帳消しのための拡大プログラム、(3)貧困削減に取り組む諸国に対するより寛大なODAの提供を含む。)
ターゲット8-C
 内陸国および小島嶼開発途上国の特別なニーズに取り組む。(小島嶼開発途上国のための持続可能な開発プログラムおよび第22回国連総会の規定に基づく。)
ターゲット8-D
 国内および国際的な措置を通じて、開発途上国の債務問題に包括的に取り組み、債務を長期的に持続可能なものとする。
ターゲット8-E
 製薬会社と協力し、開発途上国において、人々が必須の医薬品を安価に入手・利用できるようにする。
ターゲット8-F
 民間セクターと協力し、特に情報・通信における新技術による利益が得られるようにする。


■MDGsの8つの目標

[画像]目標1:極度の貧困と飢餓の撲滅
[画像]目標2:普遍的初等教育の達成
[画像]目標3:ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上
[画像]目標4:乳幼児死亡率の削減
[画像]目標5:妊産婦の健康の改善
[画像]目標6:HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延防止
[画像]目標7:環境の持続可能性の確保
[画像]目標8:開発のためのグローバル・パートナーシップの推進


(MDGsの8つの各目標のロゴは、(特活)ほっとけない世界のまずしさが作成したものです。)