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FROMPiece of Syria
FEB.06.2024
2023年2月6日に発生したシリア・トルコ地震から1年が経過しました。地震によって自宅を失った多くの家族は、今なお避難生活を余儀なくされています。また、学校やその他の重要なインフラにもたらされた被害は甚大で、安全な水、公的な教育、医療などの必要不可欠なサービスの復興に向けた継続的な支援が必要である、ということ改めて強調します。
■地震発生後のPiece of Syriaの緊急支援
Piece of Syriaでは、地震発生以降、緊急支援ニーズに応えるため、これまで教育支援を実施してきた知見やネットワークを活用し、現地での活動を続けてきました。
地震発生後に立ち上げた緊急支援キャンペーンにおいては、600名を超える方から1200万円以上のご寄付を寄せていただき、住宅支援としてテント、防寒対策としての毛布、食糧配布、住宅の補修としての現金給付を700世帯以上に実施することができました。
先生が地域に留まり教師を続けてもらうために現金給付を実施
■地震から1年が経過した現在のシリアの状況と課題
しかしながら、2011年から続く戦争の影響で、基本的なインフラや医療、公衆衛生、食糧へのアクセスが困難であり、さらに周辺国の情勢悪化により、復興・普及における資金提供は全体の30%程度という非常に低い水準となっています。その結果、食糧配給等の人命に関わる支援が大幅にカットされる可能性があるとの声が、活動をともにするシリア人スタッフから届いています。また、追い討ちをかけるように日用品の価格は地震後に50%増加するなど、物価上昇により日常生活が逼迫し、被災したシリアの人たちとって経済的にも苦しい状況が続いています。
(出典:北シリア支援基金(AFNS) 2023.12月)
こうした地震の直接的・関節的影響により、シリア北西部の学齢期の子どもたち220万人のうち、45パーセントが学校に通えておらず、2024年1月現在、シリア北西部全体の約30パーセントの学校が一部また全損し、校舎の修復が必要とされています。また、子ども達の教育が妨げられることにより、児童労働や家庭内暴力など、子どもの人権に配慮が必要な問題が発生しているという報告もあります。(出典:OCHA 2024.Feb)
生命維持に関わる、医療や食糧支援、公衆衛生の改善へのニーズはもちろん必要であることは間違いありませんが、シリア北西部で活動する教育支援NGOスタッフは、「学齢期の子ども達たちが正規教育を受けられることが緊急かつ重要である」と述べています。なぜなら「教育を受けられない期間が数年間続くと、教育システムに戻ることができなくなり、(教育の)スキマの世代が生まれる」からです。
■Piece of Syriaのこれからの取り組み
私たちPiece of Syriaは、優先度が低いと見なされがちである教育支援を
「スキマの世代をつくらないための緊急支援である」と考え、継続的な支援を実施しています。継続的に運営しているシリア北部の幼稚園、トルコ南部のシリア難民向けの補習校に加えて、約300名が通う小学校の校舎2校の修復、修復が完了した小学校54校への越冬支援(約30000人の小学生が対象)、長引く戦争と地震による子どもや保護者のトラウマに対する心のケアセンターの運営(約1000人が対象)を進めています。
先生向けのトレーニング
■継続的な支援で支えるシリアの教育
こうした私たちの活動は、皆さまからのご寄付によって支えられています。戦争や地震からの復興には、長期的な支援が必要です。皆さまからのご寄付は、シリアの子ども達の教育支援に広く活用させていただきます。
■「平和なシリアの担い手を支える教育支援」へのご寄付はこちら
https://piece-of-syria.org/whatyoudo/donation.html
※1日100円を継続的にご支援いただくことで、シリアの子ども1人に教育を安定して届けることができます
食糧支援や物資支援などの緊急支援だけでなく、より安定的に質の高い教育支援をしていくために、継続的な支援を届けてくださるパートナー会員として、私たちの活動を応援していただけませんか?
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