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ジーエルエム・インスティチュート（GLMi）は、第14回国際協力塾セミナー「ソーシャル・ビジネスの価格設定」を開催します。今回は、「実は奥が深い」ソーシャル・ビジネスでの価格設定について参加者の皆さんと一緒に考えるセミナーです。フィリピンで実際に農業機械レンタルのビジネスを運営した経験を持つ国際機関職員とソーシャル・ビジネスを研究する大学教授が講師を務めます。

ソーシャル・ビジネスと聞いて、その価格がどのように設定されているか気になったことはあるでしょうか？あるいは、今これを読み「そういえばどうやって決めているのだろう」と思われたでしょうか？ソーシャル・ビジネスだから当然安価ではないか？いやいや、薄利多売ので続けていけるのか？色々な疑問が湧いてくるのではないでしょうか。

途上国で国際協力の手段としてソーシャル・ビジネスを立ち上げる場合、価格設定が課題となることがよくあります。ソーシャル・ビジネスの代表格であるグラミン銀行でも、金利をどのように設定するかで当初意見が分かれたといわれています。貧困層を対象としているので、金利を低く設定すべきか、あるいはソーシャル面でのコストやリスクを勘案して市中金利より高く、あるいは同等を維持すべきかという議論です。

しかしながら、直接関わっている人々以外にとっては、ソーシャル・ビジネスに関する情報は表面的なものに限られており、マネジメント面について見聞きすることは残念ながらあまりありません。ソーシャル・ビジネスを発展させていくためには、そうした面でも最も共通する課題である価格設定について、関心がある人に気付き、情報を求めている人々に知識を提供していくことが重要です。

今回のセミナーでは、経済的に貧しい人々を顧客対象としたソーシャル・ビジネスにおける目的と収益確保のための価格設定の関係について理解を深め、そうした疑問を参加者と一緒に、そして参加者同士で考えます。

開催概要

• 開催日時：2021年8月7日（土）14:00 – 16:00
• 開催場所：オンライン（Zoom）
• 使用言語：日本語
• 申込方法：こちらのサイトからオンラインフォームにアクセスしてお申し込みください。
• 参加費用：1,100円（税込）（学生：500円（税込））

対象者

• ソーシャル・ビジネスの仕組みや運営方法に関心をお持ちの方
• 将来ソーシャル・ビジネスを立ち上げたい、携わりたいと考えている方
• 類似する事業や業務を行っていて価格設定に関する事例を知りたい方

プログラム（予定）

13:45～14:00　開場（この間に音声などご確認ください）
14:00～14:05　オープニング
14:05～14:20　ソーシャル・ビジネスの解説・価格設定手法の議論
14:20～14:45　フィリピンにおける農業機械レンタル事業の価格設定事例
14:45～14:50　休憩
14:50～15:30　グループディスカッション
15:30～15:50　グループ発表・フィードバック
15:50～16:00　クロージング

※終了時刻は前後する可能性があります。
※イベント中の録画や録音、撮影はご遠慮ください。
※通信費は参加者の負担となります。
※参加費用は、必要な手数料等の経費を除いた一部をVFIの運営に活用させていただきます。
※Zoomの使い⽅や通信環境に関するサポートは可能な限り対応いたしますが、その解決は当団体では保証いたしかねます。

登壇者の紹介

西野 桂子（にしの けいこ）氏
関西学院大学総合政策学部教授/国連・外交プログラム室副室長
国際基督教大学教養学部卒業。アメリカ・ジョンズホプキンス大学高等国際問題研究大学院修了。国連児童基金（UNICEF）バングラデシュ駐在事務所にて広報官及びWID・栄養プロジェクト担当官を歴任後、同基金ニューヨーク本部人事部のリクルート担当官を経て、開発コンサルタント会社グローバル・リンク・マネージメント株式会社を設立。2002年に特定非営利活動法人ジーエルエム・インスティチュート（GLMi）を設立し、代表理事を務める。

皆元 理恵（みなもと りえ） 氏
国際機関職員
大学卒業後、民間企業、一般財団法人日本国際協力センター（JICE）等勤務を経て、2013年英国サセックス大学にて開発学修士号取得。2013年から2018年までGLMi所属。フィリピンに駐在し、農業機械のマイクロ・レンタル事業（ARMLED）のフィールド・マネージャー及び営農改善を通じた農業収入向上のための事業（I-FARM）のプロジェクト・マネージャーを務めた。現在は国際機関勤務。