日時 : 2008年9月30日(火) 13:30~21:00
会場 : 国立オリンピック記念青少年総合センター
主催 : 国際協力NGOセンター、関西NGO協議会、名古屋NGOセンター、ODA改革ネットワーク
主催者による趣旨説明
基調講演 講演者: 中村尚司氏 (龍谷大学研究フェロー)
■分科会1:「ODAの意義と役割は何か?~国際協調とアジアの経験からの教訓」
国益や経済成長といった「近代」の価値や社会のあり方からの転換を図るためのツールとしてのODAの意義と役割を再確認する。具体的には、援助効果向上における議論を踏まえながら、「人々のためのODA」とはどうあるべきか議論する。また、机上の空論ではなく実効性ある議論とするためにも、援助の本来性を阻害する「雑多な思惑」についても「アジアの経験」などから教訓的に学び直す。
論点 :
*国際的議論と日本のスタンス~援助効果向上の議論から見えてくるもの
*国益重視、経済成長重視のODAがもたらしたもの~アジア(フィリピン)の経験から
コーディネーター :
高橋清貴(ODA改革ネット)
リソースパーソン :
岡村邦夫氏(国際協力銀行(JBIC)開発協力部長)
竹内幸史氏(朝日新聞編集委員)
長瀬理英氏(フィリピン開発問題研究家)
熊岡路矢(国際協力NGOセンター理事)
■分科会2:「新生JICA はどのように生まれ変わるのか?~NGOの視点から考える」
2008年10月1日、新生JICAがスタートし、日本に世界有数の援助機関が誕生する。統合では、ODAの3つのスキーム(無償、技協、円借款)の統合、無償部門の外務省からJICAへの移行が主要な変化である。この生まれ変わるJICAに対してNGOの立場から、統合後に戦略的組織として自立できるかどうかを含む、あるべき姿と課題を整理していく。
論点 :
*無償支援、技術協力、円借款の3つのスキームの運用はどうなるのか
*JICA・JBICの環境社会配慮ガイドライン統合はどうなるか
*柔軟なNGO連携は生まれるのか
コーディネーター :
下澤嶽(国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長)
リソースパーソン :
加藤宏氏(国際協力機構(JICA)開発研究所準備室長)
田辺有輝氏(「環境・持続社会」研究センター(JACSES))
山口誠史氏(シェア=国際保健協力市民の会事務局長)
山田順一氏(国際協力銀行(JBIC)連携担当審議役)
三つの分科会の報告を受けて、ODAのめざすもの、具体的な課題、市民参加の意義とあり方などについて広く市民が参加して議論を行う。議論に当たっては、第一部で提起されたNGOの共同声明に盛られた論点についても言及する。パネリストには一般市民、ODA関係者、議員、メディア関係者、NGO関係者などが分かりやすく論を展開し、参加者と共に広く問題意識を共有することをめざす。また、市民や学生が参加できる工夫を行い、ODAのあり方について幅広い議論を巻き起こすきっかけをつくる。
コーディネーター :
大橋正明(国際協力NGOセンター(JANIC)理事長)
パネリスト :
大塚耕平氏(参議院ODA特別委員会筆頭理事)
小田克起氏(外務省国際協力局審議官)
大野泉氏(政策研究大学院教授)
金子節志氏(国際協力機構(JICA)理事)
庄野真代氏(歌手/(特活)国境なき楽団代表理事))
関連する過去の提言活動はこちらをご覧下さい。