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FROM特定非営利活動法人オン・ザ・ロード
DEC.03.2021
https://camp-fire.jp/projects/view/485870
アフリカ大陸北東に位置するソマリアは、現在も紛争状態にあり、食糧難、難民が発生し続けている国です。
「テロ、紛争によって、およそ7,180人もの命が奪われている」
1980年代に勃発した内戦が全国に拡大し、1991年から2012年までの21年間無政府状態。正式政府が発足した現在でも、度重なる飢饉や難民・国内避難民が発生し続けています。
加えて、アフリカでも有名なイスラム系過激派組織によるテロ行為や住民に対する暴力、支援物資の搾取などにより、内戦状態は激化・長期化・広域化しています。
出典:https://www.statista.com/statistics/1197884/number-of-deaths-from-terrorism-in-africa-by-country/
「自ら選んで。勧誘されて。テロリストへ加入してしまう若者たち」
紛争、干ばつ、飢餓という絶望的な環境を生きる多くの若者たちには、スキルも、教養も、職もありません。過酷な状況下にある若者の怒りや不満に付け入り、組織加入への勧誘を行うテロ組織も絶えません。その結果「今の生活を変えたい」「貧困から抜け出したい」と自らテロ組織への参加を決意してしまう若者たちは少なくありません。
他にも、学校や家にいるときに拉致されたり、拘束されている家族の解放と引き換えに入隊させられた子どもたちさえもいます。
テロ組織に加入してしまうと、洗脳と訓練により兵士として戦うことになってしまいます。早くて8歳からの子どもから兵士として教育され、20歳くらいが一番多いと言われています。彼らは正しい教育を受けられないまま、兵士としての考えを教え込まれ、教育されてしまう。これが現実です。
2019年8月以降の「Bar Ama Baro」(ソマリア語で「教えて学ぶ」という意味)という新しい教育システムにおいては、200万冊もの教科書が新たに印刷されました。政府は新しい教育カリキュラムや教科書、様々な教材、本がテロ組織からのメッセージに対抗する一助となることを期待しています。ソマリアの高等教育・文化担当大臣は宗教への正しい知識や倫理観を身につけさせる宗教教育が特に重要であると述べています。ソマリアの限られた情報の中で、いかに多様な学びや価値観に触れることがとても大切です。
「取り残された若者たち」
刑務所にいる若者たちの多くは、18歳前後の元ギャングやテロ組織の戦闘員。
ソマリア国内の教育システムは少しずつ改善されているものの、「元戦闘員=危険な人」と認識されてしまった彼らには教育に関する支援の手を差し伸べる国際機関や諸外国はほとんどありません。さらに刑務所ということで世界的にドナーがなかなかつきにくい現状もあります。
“まさに、世界から「取り残されて」しまっているのです”
たとえテロ組織から抜けても、人生をやり直すためのきっかけ作りすらほとんどできない状態です。
「テロリストも同じ若者」
現地パートナーのNPO法人アクセプト・インターナショナルは、様々な背景、事情によりテロ組織に所属しなくてはならなくなった若者たちと正面から向き合い、課題解決に取り組む数少ない団体です。「排除するのではなく同じ若者」として受け入れ、共に社会を変えようと促し活動を続けています。
ワールド・ドリーム・スクールは、アクセプト・インターナショナルと共に、「ソマリアの若者たちに世界を広げ、新たな人生を踏み出すチャンスを!」と、この度の「図書館プロジェクト」を立ち上げました。
「日本からの新しい視点を取り入れていくことが、図書室ひいては刑務所の本来の目的である更生効果の向上に繋がると信じています」
NPO法人アクセプト・インターナショナル代表理事である永井陽右さんはこの図書館プロジェクトの意義について語っています。
また、「図書館プロジェクト」に先立ち、刑務所内に元々あった学校の再建も同時に応援・協力しています。
●(仮名)モハドさん
「私の夢は自分の将来と家族のために働くことです。」
もともとは労働者でしたが4年間組織で働いていました。
「刑務所内の学校が開設される前の生活は大変でした。今は刑務所内で学べることへの幸せを感じています。以前は大きな反抗期がありましたが、今はここを出所したら仕事をしたいという強い想いがあります。普通の人々になれるように教育を受け続けたいと思っています。」
●(仮名)アブディさん
「私の夢は修士号まで勉強を続けることです。 」
以前は普通の学生として勉学に励んでいました。
「今の状況はとても良く、私たちは少しづつ学ぶことはできています。不足しているのは事実ですが、今あるものもとても良いと思っています。ただここにはまだ知識を増やす機会が少ないので、素晴らしいチャンスだと思います。」
なぜ、図書館なのか?
刑務所にいる若者は自由な時間がたくさんありますが、「学ぶ機会」はほとんどありません。そんな彼らに、「新たな人生を踏み出すきっかけとなる本を届けたい」という想いがあります。
1冊の本との出会いをきっかけに人生が変わる
たまたま手にした1冊の本との出会いをきっかけに人生が大きく動き出したり、新たな考えや夢を持った経験はみなさんにもあるのではないでしょうか?
・「お金を稼ぐ方法を見つけたい」
・「世界1周旅行をしてみたい」
・「先生になりたい」
・「ダンスで世界一になりたい」・・・
ソマリアの若者たちの世界を広げ、新しい「したいこと」を見つかる場所となる図書館を目指しています。それだけの力が本にはあると、私たちは信じています。
実際に現地のソマリア人にどんな本が読みたいかを聞くと、「ビジネス本」や「英語辞書」などを答える人が多いそうです。ソマリアの若者たちの「学びたい」、「知りたい」という気持ちに図書館でこたえ、応援します!
1冊の本をきっかけに、ソマリアの若者が出所に向けて自分の人生を再スタートさせる。
そんなきっかけになる本を届けるのがこの夢の図書館プロジェクトです。
https://camp-fire.jp/projects/view/485870
【ソマリアに本を届けるために】
・ソマリアの若者たちのニーズ
現地に届ける本は、たくさんの方が読むことができるように、現地からの二-ズに合わせたソマリ語の本をできる限り届けることができればと思っております。
皆様と選んだ日本の本をお届けができることもとても良いのですが、現地の方々のニーズやソマリ語の読める本というところをこのプロジェクトでは大切にしていきたいと思っております。
そのため皆さまが選んだいただいた本のカテゴリーによって、現地にお届することができればと思っております。
(画像:実際に刑務所の若者からあった本のリクエスト、英ーソマリ語辞書のリクエストが多く、中にはビジネス関連の本や、ニワトリの買い方などがソマリア語で書かれてます。)
・ニーズに合わせた本のカテゴリー
ソマリアクラスコーディネーターの永井さんと打ち合わせを重ねて現地のニーズにあった本のカテゴリーを8つ選定しました。
◆ビジネス本
ビジネスを学びたい、お金を稼げるようになりたいという声はとても多いです。まずはビジネスを始めるにあたり、本からベーシックなビジネスの考え方を身に付けることができればと思っております。ソマリアにもビジネスを学ぶことができる本がたくさんあります。
◆自己啓発本
刑務所の厳しい環境の中で悩んだり、辛いと感じることはあると思います。そんな時に自己啓発の本を読んでモチベーションにつながったり、ポジティブな気持ちに少しでもなってもらえればと思っています。また気持ちの面だけでなく、様々な知識をつけることができる本も用意したいと思っています。
◆英語学習本
彼らのモチベーションとして「学びたい」、「家族のためにお金を稼げるようになりたい」という気持ちが強くあり、そのため必然的に英語を学びたいという気持ちに繋がっています。英語を身に付けることで世界もさらに広がっていきます。特に辞書が人気です。
◆イスラム教関連本
今後の何をしたいかなどを聞くと「もっとイスラムを勉強したい、突き詰めていきたい」という声が多くあります。イスラム教にもいろいろな考え方があり、宗教教育というのはとても大切な観点なので、イスラム関連の本も充実させていきたいと考えています。
◆海外アート本
世界のアートについての棚も用意したいと考えています。アートや芸術から何かを感じてもらえればと思っています。ワールド・ドリーム・スクールとしても今後開校予定のアートクラスに向けて興味を持ってくれる人が増えてくれればと考えています。
◆日本関連本
これは現地にニーズがあるわけではありませんが、私たちの想いとして日本のことを少しでも知ってもらいたいと思っています。
◆絵本
わかりやすい英語と絵の力で簡単に読むことができると思います。刑務所内には18歳前後の若者が多いですが、読みやすいものとして、少し置くことができればと思っています。
◆写真集
ソマリ語でなくとも写真集は見て楽しむことができます。世界にはたくさん素晴らしい景色があるということを知ってもらいたいです。
●資金使途(万円)
<ソマリアプロジェクト予算>
・図書館建設費用 150万円
・本購入、輸送費用 50万円
・リターン原価、送料、クラウドファンディング手数料 100万円
●これまでの活動
2021年 9月 ソマリア図書館建設開始
2021年 10月 刑務所内に基礎教育ができる学校を復活
●これからの活動
2021年 12月 クラウドファンディング終了
2022年 1月 本の選定
2022年 4月 図書館完成
皆さまの暖かいご支援を何卒宜しくお願い申し上げます。
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Piece of Syria
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FROM | Piece of Syria
FROM | 難民を助ける会(AAR Japan)
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