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NGOの情報誌
シナジー

2016年4月25日発行

NGOの働き方改革

NGOの情報誌
シナジー

2015年12月25日発行

私たちのSDGs-本当に達成するために-

目標7:環境の持続可能性の確保

目標7:環境の持続可能性の確保

[画像]目標7:環境の持続可能性の確保

目標7:環境の持続可能性の確保

<開発途上地域における目標達成は非常に厳しい>
 2010年には世界人口の89%の人々が安全な飲み水を利用できるようになりました。
 このことはMDGの目標を計画よりも5年も早く前倒しで達成できたことを意味しています。このままのペースでいけば、2015年までにはおよそ92%もの人々が安全な飲み水を利用できるようになります。
 しかしながら、開発途上地域における達成状況は極めて深刻な状態で、特にオセアニアやサハラ以南アフリカでは依然として低い割合にとどまったままで、安全な飲み水を利用できないでいる人々の4割はサハラ以南アフリカに集中しています。このような格差は都市部と農村部にもみられます。サハラ以南アフリカ地域の25カ国のデータを分析すると、主に女性や少女が水を汲み、運ぶ役割を主に担っています。遠くから水を運ばなくてはいけない人々は75%にのぼり、女性が1日に水汲みのために費やしている時間の総計は1日1600万時間に及ぶとされています。

[画像]安全な飲み水を利用できる人々の割合(%)のグラフ
(出典:UN The Millenium Development Goals Report 2012をもとにJANIC作成。)


<気候変動の影響を最も受けるのは、途上国の貧しい人たち>
 2009年以降の世界経済の回復は国・地域によって状況が異なり、この先の経済見通しも依然として不透明な状況にある中で、2010年の世界の一次エネルギー需要は5%もの反動増となり、二酸化炭素(CO2)排出量は過去最高となりました。
 これ以上の温暖化を阻止するためには気候変動に対処する更なる行動を先送りする余裕はありません。2011年、国際社会は地球規模の気候変動の取組みを強化すべく、新たな第一歩を踏み出しました。南アフリカのダーバンで開かれた国連気候変動会議において、気候変動を制御し、温室効果ガスの削減を行うためのより強い行動を起こすことが合意されたのです。ここでの枠組みは2020年には効力を持ち、実行されることとなっていますが、京都議定書の第一の約束期間(2008-2012年)が今年で終わる中、2020年の新しい枠組みの実施まで、目標は自主努力の位置づけとなり、強制力を伴いません。※

 温暖化や森林の破壊などによる地球環境の悪化で真っ先に影響を受けるのが、途上国の貧しい人たちです。
 このまま気候変動への対応が遅れ続ければ、途上国の人々の生活はさらに悪化し不平等が拡大すると言われています。例えば、農業生産が減少し貧しい人たちの食糧が不足する、旱魃の多発や砂漠化により水不足になる、異常気象の増加による被災者の増加、沿岸部や小さな島国の水没、マラリアなどの感染リスクが高まることなどの悪影響が懸念されています。こういった命を脅かされる危険に、途上国の貧しい人たちはさらされているのです。
 私たち先進国は、温室効果ガスを削減し、気候変動による悪影響を弱めるために途上国を支援し、自らの生活スタイルを見直して資源や食料の大量消費・大量廃棄を改めるなど、地球環境を守る責任があります。

※世界エネルギー機関WEO World Energy Outlook 2011より再掲
http://www.worldenergyoutlook.org/media/weowebsite/2011/es_japanese.pdf

[画像]CO2排出量(10億トン)(1990年、2008年、2009年の比較)
(出典:UN The Millenium Development Goals Report 2012をもとにJANIC作成。)


<2億人のスラム居住者の生活改善したが、都市部の貧困層は拡大>
 都市部におけるスラムの居住者人口の割合は、2000年の39%から2012年の33%と減少しました。
 2億人以上の人々に安全な水資源、衛生設備、あるいは耐久性や十分な広さのある家を得られたことで、MDGの目標を達成することができました。しかしながら、スラム居住者の割合は減っているものの、スラム居住者の絶対数は上昇し続けています。
 急激なスピードでの都市化により、8億6300万人の人々が現在スラムに住んでいるとされており、1990年の6億5000万人から増加しています。MDGの達成は、必ずしもスラム居住者の人口増加の抑制や、都市部の貧困層の生活改善の教訓とはならなかったようです。

[画像]都市部の人口におけるスラム居住者の割合(%)(2000年、2012年の比較)のグラフ
(出典:UN The Millenium Development Goals Report 2012をもとにJANIC作成。)



■MDGs目標7「環境の持続可能性の確保」のターゲット
ターゲット7-A
 持続可能な開発の原則を各国の政策や戦略に反映させ、環境資源の喪失を阻止し、回復を図る。
ターゲット7-B
 生物多様性の損失を2010年までに有意(確実)に減少させ、その後も継続的に減少させ続ける。
ターゲット7-C
 2015年までに、安全な飲料水と基礎的な衛生設備を継続的に利用できない人々の割合を半減させる。
ターゲット7-D
 2020年までに、最低1億人のスラム居住者の生活を大幅に改善する。


■MDGsの8つの目標

[画像]目標1:極度の貧困と飢餓の撲滅
[画像]目標2:普遍的初等教育の達成
[画像]目標3:ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上
[画像]目標4:乳幼児死亡率の削減
[画像]目標5:妊産婦の健康の改善
[画像]目標6:HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延防止
[画像]目標7:環境の持続可能性の確保
[画像]目標8:開発のためのグローバル・パートナーシップの推進


(MDGsの8つの各目標のロゴは、(特活)ほっとけない世界のまずしさが作成したものです。)