JANIC Books
NGOの情報誌
シナジー
2011年12月1日発行

東アフリカは"今"
NGOデータブック2011
NGOのすべてがわかる
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企業×NGOの取り組み


突撃!となりのCSR室・社会貢献室



沖電気工業株式会社 CSR部

 沖電気工業株式会社(以下、OKI)は、1881年に創業した日本最初の通信機器メーカーである明工舎を前身とし、「Open up your dreams」のスローガンのもと、情報通信システム事業、ATMやプリンタなどのメカトロニクス事業を展開しています。
今回は、この春にCSR部に異動したばかりという松本伸一さんにお話を伺ってきました。

OKIの社会貢献活動の方針

  OKIグループがCSRを果たすために定めている「OKIグループ企業行動憲章」10項目のなかに、「社会貢献」「国や地域との協調」という項目があります。顧客や地域の方々などさまざまなステークホルダーと良好な関係を構築しともに発展していくため、良き企業市民として貢献していくというのがその根本的な概念です。OKIの社会貢献推進室が発足したのは1996年ですが、それより30年ほど前の1964年8月、一社員の提案によって行われた日本初の企業集団献血が社会貢献活動の先駆けとなったそうです。「社会貢献推進室発足当時、『OKIらしい社会貢献活動』とは?とずいぶん悩んだと聞いていますが、献血活動に見られるような社員の自発性を大事にしてきた結果が、社員一人ひとりが気軽、かつ楽しみながら貢献できる、今のような形になったのだと思います。」と松本さんは話してくれました。OKIでは「できることから始めよう!」を社会貢献活動のスローガンとし、寄付や保有施設の開放、社員のボランティア活動支援などに取り組んでいます。

主な取り組み
 今回詳しくお話を伺った主な取り組みは以下の通りです。


 1.    OKI愛の100円募金
 2.    「ラオス語絵本をつくってラオスの子どもたちに送ろう!」イベントの開催
 
 「OKI愛の100円募金」とは、活動の主旨に賛同するOKIグループの役員・社員から毎月100円の募金を集める寄付型ボランティア活動です。1999年に制度を導入した時点ではOKI単体で行われていましたが、2008年度末時点にはOKIグループ31社の役員・社員が参加するに至っています。集まった募金は、献血活動で縁のある日本赤十字社への血液運搬車の寄贈などに加えて、「社員が関わりをもつボランティア団体の支援」にも使われており、現在24団体のNGO/NPO活動が支援対象となっています。募金先は、年に1度の選考会で審議・選定しています。 このうち国際協力の事例としては、NGO『ラオスのこども』の現地語絵本出版を継続的に支援しているほか、2001年度にOKIが創業120周年記念事業として(財)日本フォスター・プラン協会(プラン・ジャパン)と協働で中国陝西省淳化県安社村に小学校の新校舎建設を行った際には、「OKI愛の100円募金」より同小学校の生徒たちに文房具、書籍、辞書、運動具などがプレゼントされました。なおOKIは2006年にもプラン・ジャパンの「プラン特別プロジェクト」を通じて、中国陝西省の楡林市(ユーリン市)魚河昴鎮(ユヘマオ郷)にある付家畔村小学校(フジアパン村小学校)の改築プロジェクトを支援しています。

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       改築された二階建て新校舎           新しい教室で学ぶ子どもたち


 「『OKI愛の100円募金』は、社員が誰でも気軽に参加できることが強みですが、反面、任意参加のため、どのように加入者を増やして安定運用をしていくかが今度の課題」と松本さんはおっしゃいました。

 「ラオス語絵本をつくってラオスの子どもたちに送ろう!」イベントの開催は、『ラオスのこども』と協働で、2000年7月から毎年実施され、今年は記念すべき10回目(10年目)の開催となりました。社員やその家族がイベントに参加し、日本語の絵本にラオス語の翻訳を貼って「ラオス語絵本」をつくるほか、ラオスにまつわるクイズなどを通じて、現地の文化への理解を深めています。


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                 社員参加型イベント「ラオス語絵本作り」の様子


【『ラオスのこども』との連携事例詳細はコチラ】(連携事例ページへ飛びます)


NGOとの連携について
 

 NGOとの連携について松本さんは、「1つの企業だけではやり切れない部分を補うために上手く連携していきたい。1+1=2ではなくて3以上になるような成果を出せるようにしたいです。」と話して下さいました。また、上記の『ラオスのこども』との10年にわたる連携のように、NPO/NGO団体にとって、継続的な連携先があるのは心強いのでは、という質問に対して「それはお互い様で、支援する先が急になくなってしまうのでは困ります。きちんと継続的に実績を上げてくれている団体とパートナーを組めるということはありがたい話です。」と答えていただきました。  今後NGOに対して期待することとしては、「企業単体では手の届かない所で何かをしたいと思った時に、最大限に効果を発揮してくれるようなNGOとの協働がキーになってきます。社会課題の問題提起などもしてくれれば自分たちの取り組みのきっかけにもなるし、そのような形で今後も協働していきたいですね。」と教えていただきました。

最後に担当者から一言

 最後に、CSR部に異動してきた時の印象、今後の課題などについて松本さんにお話を伺いました。 「もともと営業出身で、人と会ったり話したりするのが好きなので、CSR部では外部とのつながりが更に増えて楽しく仕事をしています。営業の場合、他企業とは「競合」の関係ですが、社会貢献の仕事においては企業間でもお互いに情報を共有したり提携したりできるのが驚きでした。まだ引き継いで3ヶ月あまりなので、まず一通りやり方を習得しているところですが、「OKI愛の100円募金」加入者や各種ボランティア活動の参加者を増やすなど、徐々に改善を図っていきたいです。」

         oki9.gif                お話を伺ったCSR部社会貢献担当の松本伸一さん


OKIの社会貢献活動ウェブサイト:http://www.oki.com/jp/phil/




これまでの掲載記事

2009年6月 花王株式会社
2009年7月 ファイザー株式会社