今日、日本でも問題となっている男女不平等や女性の社会進出への課題ですが、その深刻さは一般的に途上国での方が大きいと言えます。女性の専門職と技術職従事の割合は、日本では46%と決して高くはありませんが、カタールでは25%、ネパールでは20%、イェメンでは15%、そしてフィジーでは9%にしか達しません(※)。多くの開発途上国では女性が自立的な職業に就けず、国が開発された場合の恩恵も受けにくく、また紛争や暴力などの被害に逢いやすい状況にいます。
貧困家庭では女子よりも男子の教育を優先させる傾向が強くあり、学校に行くことができないまま結婚する女性が多くいます。そういった場合女性の識字率は非常に低く彼女たちのチャンスを制限し、最悪の場合、家族の生活のために売春ブローカーへの身売りを余儀なくされます。すると人口の半数を占める女性の発展が妨げられ、その国の貧困も改善しないという悪循環が生まれます。途上国のほとんどの女性は、家庭においての育児・家計・労働に重要な役割を担っている女性が、教育を受け保健医療に関する知識を持ち、発言権を高めることができれば家族の生活水準の向上にダイレクトに貢献します。そういった活動がまさにNGOによって行われているのです。
特に女性を対象とした自立支援が貧困家庭などで行われており、例えば織物の技術支援を行い女性の現金収入を増やすなどのアプローチがとられています。単に機材を提供するだけではなく、その後技術の伝承が行わるような支援など、その時・地域において必要とされているきめ細かな自立支援を行えるNGOが、女性にとって、その国にとって最も重要なのです。
※ UNDP(国連開発計画):Human Development Report(人間開発報告書)2009
"Gender empowerment measure and its components"-Female professional and technical workersより
![]() |
![]() |
| 女子の人材育成(カンボジア) | 女性の自立支援の為の裁縫コース・ミャンマー |
![]() |
|
| 乳牛で自立を目指すインドの女性 |