ネットワーク・提言活動の現状

日本のNGOは、欧米のNGOに比べアドボカシー系が弱く、少ない。(JANIC2005の調査より)

 世界には、貧困や飢餓、偏見・差別など、生きていくことが非常に困難な状況にあるにもかかわらず、それを政府や世間に訴えることが出来ない人たちがいます。声をあげると弾圧の対象となってしまう人々や、または字の読み書きができない、通信手段がないため具体的にどう訴えていけばよいのかわからないという人々もいます。飢餓や病気に脅かされずに生きることが人としての当然の権利である、ということすら気づけない人々がいます。そのために必要なのが提言活動です。提言(アドボカシー)とは、貧困にあえぐ人々の声を代弁し、先進国だけでなく途上国政府や世論に注意を喚起したり、改善策を訴えたりしていくことです。
 また、NGO間のネットワーキングも貧困問題解決のためには必要です。NGOのネットワーク形成を通して、より効果的な支援活動や、提言活動を行なうことができます。地球規模の問題と地域をつなぐ開発教育の普及にもネットワークが不可欠です。NGOひとつひとつの団体にできることは限られていても、NGO同士が情報を交換したり、共同事業を実施したりと協力し合う事でそのパワーは何倍ともなります。その幹事役として活躍する「ネットワークNGO」の役割は、今日、ますます重要になってきています。
 日本という先進国のNGOがもっと活発に活動できるようになることは、すなわち途上国支援の充実を意味します。しかし日本におけるNGOへの理解や支援は、他の先進国・欧米諸国と比べてかなり低いのが現状です。いくら志のあるNGOが現地の活動を頑張っても、一時的な募金しか集まらず活動を継続する為の資金がなくなったり、NGOのスタッフが活動を続けられなくなったり、市民の理解がない為に活動が広まらなかったりすれば、その効果は持続可能ではなく、課題の解決につながりません。提言活動やネットワーキングを通じてNGOを強化し、その必要性を社会に訴えていくこと、それもNGOの重要な活動の1つなのです


この分野のNGOの活動

 政府・企業・そして一般の人たちにNGOについての理解・支援を広げ、より活発・持続的にNGOが活動できるように、日本で頑張っているNGOがいます。国際協力やNGOに関心のある人だけでなく、広く一般の人にNGOの声が届くようなイベントの開催や広報手段の制作、一般の人たちを対象にNGO理解のセミナーを開催、国際会議に出席し世界に意見を発信すること、政府や企業への提言活動などを通してNGOへの支援の輪を広げています。具体的な途上国支援ではない、こういったNGOの活動への理解・支援も、よりよい地球の未来の為にいま、必要とされているのです。


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