開発途上国における保健医療問題は、先進国の私たちが想像できるより深刻で、多くの場合人の命を左右します。不衛生な飲み水は下痢やコレラの原因となります。例えば清潔な水へのアクセスの人口割合を見てみると、日本では100%なのに対し、アフリカ・ニジェールでは42%、パプアニューギニアでは40%、ソマリアでは29%、アフガニスタンでは22%にしか及びません。(※)保健医療の領域においては、他にもマラリアなどの感染症、病院・医師不足、出産環境の不衛生・不整備など、人命にかかわる問題が多数存在しています。
そして、多くの開発途上国で深刻な問題となっているのがHIV/AIDSです。原因には性交渉・母子感染・注射針や輸血針などがあげられますが、根強い偏見のため差別を恐れて検査を受けない人が多くいます。充分な治療を受けられる状況をつくりだすと同時に、HIV/AIDSに対する偏見をなくし、 感染を防止するための働きかけが必要です。
そういった問題に対し、医療行為による支援・無償治療活動などはもちろん、住民参加型ワークショップを通じてのHIV/AIDSに関する啓発及び意識の向上、途上国における医療従事者教育や、多くの場合医療へのアクセスがないストリートチルドレンへの医療支援、そして途上国での医療の現状を訴えるアドボカシー活動など、NGOならではのアプローチが必要とされています。病気が蔓延し治安の悪化する戦時下、国際化する経済の中での治療薬の値段高騰・・様々な問題に立ち向かいながら、NGOは保健医療支援を続けています。
※ WHO(世界保健機構): World Health Statistics2009
"Access to improved drinking-water sources"より
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| 研修を受けた医師が診断を行う(カンボジア) | 等身大の人形を用いた出産介助トレーニング |
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| 村での訪問診療(バングラデシュ) |