今、世界中で話題となり大きな焦点となっている環境問題ですが、その被害は途上国における程深刻です。例えば、自然災害に影響される人の数は、先進国では1500人にひとりの割合のところ、途上国において19人にひとりの割合で、これは途上国の人が先進国の人より79倍自然災害に逢いやすいということになります。またその数は、途上国においては1979年の約4億人から2004年の約26億人と、6倍にもなっているのに対し、先進国ではあまり変わっておらず(※)、地球規模の気候変動は途上国においての方がその影響が大きいということが言えます。
また、開発途上国の多くで問題となっているのが公害です。都市では自動車の排気ガスの増加や、公害防止の処置なしに重油や石炭を燃やす工場の排煙によって大気が汚れ、工場排水が十分に処理されず下水道も整備されていないために川は汚れています。
他にも、人口の増加の為に森林をつぶして農地や放牧地にかえたり、先進国への木材の輸出の為に原生林が失われたりし、その結果砂漠化も進み、野生生物も減り、旱魃による水害の被害も深刻化しています。またこういった途上国での環境問題が改善されないことで、地球全体の温暖化・海洋汚染・オゾン層の破壊にも歯止めがかかりません。
こういった悪循環を止めるために、途上国の人々を気候変動災害から守るために、持続可能な開発を可能にするために、活動しているNGOがいます。例えば、現地の人が手に入れやすい低コストの技術を普及させたり、失われつつある自然と共に暮らす先住民の人たちの生活を守るため、同じものを食べ、同じ生活をすることで彼らの生活に入り混んで必要な支援を見つけていったりという活動が行われています。また、環境法の整備もまだ進まない国では、技術支援もさることながら環境教育も非常に重要です。日本に途上国の農村から研修生を集めて環境技術教育を行ったり、現地での講師育成や、環境負荷の少ない伝統知識の伝承を進めたりして、NGOは途上国の人々と環境保全に貢献しています。
※ UNDP(国連開発計画)Human development Report(人間開発報告書)2007
2.1 Climate shocks and low human development traps より
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| 6年前に植えたマツが大きく成長 | マグロフォレストリーの導入を推進する植林活動 |
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| 学校林の植栽に参加した少年少女 |