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はいいいえ

(特活)WE21ジャパン(Women's Empowerment)スタッフロングインタビュー前編

『一番身近な国際協力』 

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お話をうかがったスタッフの方

 
広報・情報室 森田 夕紀さん

森田さんからのメッセージ

 「WEショップは誰でも手軽に、日常に必要なものを買うことで、国際協力に繋がる団体です。買い物や不用品の寄付、リメイクの講座への参加など、関わり方がいっぱいあります。身近な国際協力なので、お友達やご家族に知らせていただいて、多くの方に知っていただけたらと思っています。みなさまから頂いたサポート募金についてはフィリピンで鉱山開発問題に取り組む団体の支援として使っていきたいと考えています。」
 物を買い、使い、消費することはすでに私たちの生活の一部となっています。その行動を国際協力につなげ、そして物にあふれた生活を見直し、環境や人間の安全に配慮した生活スタイルへ転換する活動をしている団体があります。今回はWE21ジャパンで広報・情報に携わる森田 夕紀さんにお話を伺いました。

『もったいない』の精神を生かして

 1996年、イギリス。ここにWE21ジャパンの出発点はあります。「今からもう10年以上前のことなんですけどね、日本の女性がイギリスの国際協力NGO「Oxfam」が運営するチャリティのリサイクルショップ「Oxfamショップ」を視察しに行ったんです。その時に彼女たちが、Oxfamショップの品物寄付とボランティアの仕組み、そして日本人の「もったいない」の精神を生かして、日本でも同じようなことができないかと考えたのが最初のきっかけなんです。それから、2年後の1998年に「WEショップ」第1号店を厚木市にオープンさせました。その後、「WEショップ」に賛同するNPOが神奈川県内に次々と誕生し、現在は35のNPO(以下、WE21地域NPO)が、総計53店舗の「WEショップ」を運営してます。」


11年前に誕生したWEショップ第1号店(WEショップ厚木1号店)

信頼から生まれる濃いネットワーク

 WE21ジャパンの特徴はネットワークがとても濃いこと。WEショップ1つとってもそれぞれ地域によって個性が表れています。「WE21ジャパンとしてのビジョンはみんな共有して、同じ目標を持っています。ただ細かいところは自由なんですよね。会議もトップダウンではなくて、多くの意見を取り入れてゆっくりと進んでいく感じです。参加することで主体性がでてくると思うんです。とっても参加型の団体かもしれませんね。」と森田さんは話してくださいました。


地域の人たちから寄付された衣類、服飾雑貨、日用雑貨などを販売(WEショップたかつ店)

今フィリピンが抱える問題と、日本

 そして2つ目は民際支援事業です。WE21ジャパンではWEショップの収益で、アジアの女性たちの自立をめざす活動を支援しています。
 その民際支援事業の中の一つ、経験交流について森田さんにお話ししていただきました。「WE21ジャパンはフィリピンのアロヨンという団体を支援しています。その団体があるフィリピン、ベンゲット州では鉱山開発が行われていて、アロヨンは鉱山開発に対して先住民に情報を伝えたり知識を向上させる活動を行っています。今年の7月にその団体から鉱山開発についての研修をするためにフィリピンの方を日本に招いたんです。例えば、鉱山開発が続くとどんな影響があるのか、それに対してどのように対処していけばよいのかを話し合ったりもしました。
 日本にも足尾銅山事件がありましたよね。私たちにとっては100年前の話でも、フィリピンにとったら今現在起こっている問題なんです。日本はかつてフィリピンからかなりの量の銅を輸入していました。また現在は、日本が行ったODA(政府開発援助)の円借款を返すために、フィリピンは鉱山開発への外資導入を進めています。鉱山開発が進められると、大規模に自然が破壊され、土地も木も水も汚染されて、人々は生活していけなくなります。『かわいそうだから助けましょう』ではなくて、人として生きる権利や環境を守ることに加えて、フィリピンでの鉱山開発が日本に関係しているということ、そしてそのことを一緒に考えていこう、という思いで支援活動を行っています。」


ベンゲット州で行われている鉱山開発

現地のことをお客様と一緒に考える

 3つ目の柱は、情報の発信と学びの活動です。前述のリユース・リサイクル環境事業から海外で支援活動を行うNGOを支援をすることで、支援先の現地がどのような状況なのか、暮らす人々はどんな思いや課題を抱えているのかなどが、報告会などを通じて見えてきます。それを今度はWEショップを通じてお客様と共有し、一緒に学んで考えいく活動です。
 例えば、現地で活動するNGOのスタッフを招いて現地の様子を聞いて、その内容をチラシやニュースして配布したり、店内に掲示したりしています。また、毎年10月16日)の世界食料デー、17日の世界貧困デーには、当日の売上全額を支援先への寄付としたり、また参加型のイベントを行うことで、関心を持ってもらおうという取り組みをしています。
 「例えば、レジに品物を持って来たお客様に対して、支援先の様子、『ウガンダの家庭にはトイレがあるかないか?』という○×クイズを出してそれに答えてもらうというようなことをしました。買い物をすることで支援ができるというだけではなくて、じゃあその先はどんな支援が行われているのか、その支援によって彼らの生活がどう変わっていっているのかについても伝え、関心を持ってもらおうとしています。」


毎年10月世界貧困デーに合わせて開催している貧困なくそうキャンペーン(WEショップいせはら店)

地域に密着してるからこそのあったかさ

 さまざまな活動をしているWE21ジャパンですが、お客さんの反応を1番近くで見ることができるのはWEショップだと森田さんは言います。「他にもリサイクルショップというのは沢山あると思うんですけど、WEショップはお客さんとの会話がとっても多いと思いますね。『あらー。最近見かけなかったけど元気だったの?』という会話もよく聞こえてきます。人と人とのつながりが深くて、WEショップのスタッフに会いに来る人もたくさんいますね。ショップとしての役割だけではなくて地域に密着したコミュニケーションの場でもあるんです。WEショップに来店したお客さんにも、私たちの活動のお話をしています。地域に密着しながら海外支援の情報をお客さんに伝えていき、身近なことから取り組んでもらえたらと思ってます。」


インタビューを終えて

 WE21ジャパンの方、地域NPOの方、お買いものをしてくださる方、そして現地(途上国)の方。WE21ジャパンは、それぞれの"ひとりひとりの力"をしっかりとつなげ、ものも思いも、しっかりとあたたかさをもって循環するシステムをつくられています。
 ぜひ、WEショップを訪れてみてください。日々のお買いものが、少し新しく、素敵に見えるはずです。
(JANICユース 小堀 優井)
JANICユース http://www.janic-youth.org/(新しいウィンドウが開きます。)

[インタビュアー]
国際協力NGOセンター有志グループ(JANICユース)
代表 小堀 優井
マネジメントチーム 小松崎 瞳(編集)


 




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女性の自立支援 まとめて募金

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