お話をうかがったスタッフの方

事務局長 米山 敏裕さん
YMCAに20年間勤めた後、開発教育協議会(現在の開発教育協会、以下DEAR)で
3年間開発教育※に携わり、その後1993年にLIFEのスタッフになったという米山さん。
「DEARで開発教育の大切さを肌で感じて、開発教育ができればいいな、NGOでも
なにかできないかなと考えていたところ、LIFEでやってみないかと誘われたことが
きっかけです」と米山さん。ご自身も1993年に行われたワークキャンプの参加者
だったということで、会員としてもLIFEと関わりがあり、活動も知っていたことが
決め手となったそうです。
※開発教育は、私たちひとりひとりが、開発をめぐるさまざまな問題を理解し、
望ましい開発のあり方を考え、共に生きることのできる公正な地球社会づくりに
参加することをねらいとした教育活動です。(DEARウェブサイトより)
開発教育ワークショップ:ちよだボランティアセンター主催
「夏の体験ボランティア活動」で中高生を対象にして実施した
『わたくしたちの食卓と世界』
「NGOで開発教育ができれば、ってことでLIFEに入ったんですがね、 なかなか時間が取れないこともありました」。と米山さん。 インドやインドネシアでのワークキャンプやスタディツアー、 そして現地の事業を進めることに忙しく、開発教育が脇に置かれてしまっていたことも あったといいます。 とはいえ、インドやインドネシアの問題だけでなく、日本や地球全体の問題、 グローバルイシューを日本の皆さんに伝えていきたいという思いのもと、 教材をつくったり、ワークショップをやったりしながら開発教育を少しずつ進めて きたのだそうです。
地球の友と歩む会が制作した開発教育教材「参加型ですすめる
12のワークショップ教材」
米山さん自身、インドやインドネシアにワークキャンプやスタディツアーを 行ったり、実際に現地に人を連れて事業をしたりする中で、 開発の難しさを感じると言います。「やっぱり現地の人たちにとって何がいいのか、 っていうのはなかなか見えないんですよね。それは、ぽっと行っただけでは わからないんです。やっぱり住んでいるわけじゃないから、 現地の人のニーズもさることながら、生活様式とか、価値観とか、 インドだったらカーストもあったりと、色々わからないことだらけで、 何が彼らにとって必要なのか、っていうのはなかなか見えない」。
インド・カルナータカ州ですすめてきた農業復興基盤整備事業を視察する
米山事務局長
だからこそ、どういう形がより良い支援なのか、ということは絶えず
自分に問い続けているそうです。「現地の方に主体性を持ってもらう
参加型農村開発などを取り入れていますし、でもやっぱり「参加」とか「開発」には
難しさがあってね、日々考えては悩んでいます。まあ、そんなことがあるから、
まだしばらくこう続けられているのかな」と米山さん。
JANICが開催するNGOスタッフ向けの研修会にも、時に参加者、
時に講師として参加してくれている米山さんですが、
「勉強だけではだめでね、現場を見る中で経験値が少しずつ
あげられているのかなって思います。」と語ってくれました。
インドネシア・スンバ島支援事業地マンダス村のホームステイ先で米を搗く米山 事務局長
現地の人の気持ちをいかにくみ取るかを考える一方で、
日本の中でも開発を人々に広める活動をしていて、国内外で開発に携わる米山さん。
どちらもおろそかにしないようにしている姿勢がすてきだなと思いました。
(JANICユース 広報チーム 権 智娜)
JANICユース http://www.janic-youth.org/(新しいウィンドウが開きます。)