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はいいいえ

(特活)国際子ども権利センター スタッフロングインタビュー前編

『子どもたちの「生きる」、「育つ」、「守られる」、「参加する」権利のために』
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お話をお伺いしたスタッフの方々

加山さん、後藤さん
写真左・加山美津子さん
(事務局)
写真右・後藤恵香さん
(事務局)

スタッフからのメッセージ

「自分に子どもがいてもいなくても、たとえば甥っ子や姪っ子でもいい、その子たちが人身売買や買春の危険にさらされたらどう思うか、考えてみてほしい。人身売買や性的虐待と言うと、暗いイメージでタブー視されてしまうのかもしれないけれど、本当にまさに今、酷い目にあわされている子がいる。だからこそ、今すぐやめさせなければいけないことなんです」。(加山さん)

子どもの権利とは、なにか
職業訓練のはた織をする少女
職業訓練のはた織をする少女

教育も受けられず働かされる子どもたち。買春宿で、日々、恐怖に怯えながら生きる子どもたち。悲劇はまだ幼さが残る子どもたちに起こっている。日本で暮らす私たちからは想像もつかないような状況で日々を送っている子どもたちが、途上国には多くいる。信じたくないような世界の裏側だが、これは知らなくてはいけないことだ。

今回インタビューに訪れた、国際子ども権利センター(C-Rightsシーライツ)は、そのような状況におかれたカンボジアの子どもたちを、「子どもの権利」という視点から、支援している。今年で設立15年目だ。

写真を撮ることで自尊心を取り戻すワークショップに参加
写真を撮ることで自尊心を
取り戻すワークショップに参加

そもそもシーライツは、1992年、大阪でユニセフのためにボランティア活動をしていた数10人により設立された。子どもの権利を日本社会に広め、子どもの権利の視点から国際協力をすることを目的として、ブラジルのストリートチルドレンの虐殺に対する抗議キャンペーンや、日比国際児(JFC)のための国籍法改正運動、フィリピンのNGOに対する資金協力などを行ってきた。1997年からはインドの児童労働問題に取り組み、インドの子どもを日本に招聘し、子どもの視点から児童労働の問題を解決するためにはどうすればよいのか、一般の人々と子どもとともに考えるキャンペーン事業を行い、その流れをくんで、現在はカンボジアで子どもの人身売買問題などに取り組んでいる。事業の三つの柱は「子どもの権利条約」「南の子ども支援」「開発教育」だ。

地域の大人も一緒に、「子どもが売られない」地域をつくる。
人身売買防止ネットワークのワークショップ場面
人身売買防止ネットワークの
ワークショップ場面

そのようなシーライツを支える、事務局の加山さんと後藤さんに、お話を伺った。 シーライツは現在、現地のパートナー団体と協力しながら、主にカンボジアで活動している。 一番の特徴は、大人だけでなく、子ども自身に自分たちを守る力をつけてもらい、ほかの子どもたちを助けられるようになる活動を行っていることだという。その例として、まずはシーライツが現在もっとも力をいれている、HCC (Healthcare Center for Children) というパートナー団体と取り組んでいる人身売買防止ネットワークの活動を紹介したい。
HCCでは、地域のキーパーソンである村長などに、人身売買の危険性や子どもの権利を知ってもらい、それを住民の大人にも広げることで、子どもが売られないような地域をつくるための活動をしている。最初は、おとな中心の活動だったが、現在はそれが発展し、学校の子どもたちがネットワークをつくり、子どもたちが学校の友人や地域の人々に意識啓発活動をするようになっている。「人身売買や性的搾取、児童労働から、子どもを守る活動に地域の大人だけでなく、子どもも一緒に参加して守っていこう」ということだと、加山さんが話してくれた。

保育ケアを受けている子どもと保育士さん
保育ケアを受けている
子どもと保育士さん

また、パートナー団体の1つであるフレンズ(Friends)では、緊急の電話番号を定め、町のタクシー運転手、地域住民、観光客、そして子ども自身が、人身売買されそうな子どもや買春させられそうになっている子どもを見かけた場合、その番号に電話をかけることで、いち早く子どもを救えるシステムをつくりあげている。

被害にあった少女や女性たちの社会復帰を目指して

パートナー団体のAFESIP (アフェシップ:ACTING FOR WOMEN IN DISTRESSING SITUATIONS)というNGOとの活動では、人身売買や性的搾取の被害にあった少女や女性たちの保護をし、彼女たちの社会復帰を助けている。 具体的には、彼女たちが地元に戻っても生活していけるよう、縫製や美容などの職業の訓練している。また、買春宿に出向いて、その仕事にまつわる危険性を女性に教えたりもするそうだ。そして、18歳未満の少女がいるときや騙されて働かされている女性がいれば救出するが、当然、買春宿のオーナーからは良く思われず、この仕事に携わる人は常に危険と隣り合わせだという。「人身売買の闇の組織というんですかね、そういうのに恨まれる、非常に危険な行為でもあるんです」と加山さん。 そんな状況にあってでも、AFESIPの代表の方自身が買春宿で働かされていたことがあり、どうしてもそのような子どもたちを減らしたい、という思いがあり続けているのだという。

また、「性産業を抜け出したくても子ども連れだと、職業訓練がなかなかできない女性がいる現実から、「保育サービスが必要」ということで、職業訓練施設で子どもたちを預かる保育室の事業が始まったという。「日本でも、母子家庭だと大変ですよね。子どもは子どもで保育室で・・・と。それこそここではちゃんと、子どもの権利も守られてますよね」と加山さん。また、心身ともに傷つき、職業訓練に入る前に精神的ケアを必要とする女性も多く、精神ケアの支援もおこなった。まさに、子どもと親のトータルケアである。

現地NGOとのかかわり方
ナイトシェルターに集まったデリーのストリートチルドレン
ナイトシェルターに集まった
デリーのストリートチルドレン

そのようなシーライツの、現地NGOへのかかわり方を聞いてみた。すると、ミーティングを定期的に持つことにより、事業の提案やモニタリング・事業評価を行うのが主だが、一緒に地域住民や教員、子どもたちにはたらきかけたりもするという。「対等に話し合い、積極的に提案することで、信頼もしてもらっている」とのこと。かけがえのない、パートナーなのだ。

他にも、インドのストリートチルドレンの施設建設のための募金の呼びかけや、国内での、人身売買の問題をはじめとする子どもの権利を知ってもらうためのイベントの開催などを行っている。


インタビュー編集後記

性的搾取の被害に遭っている子ども達にとって、本当に必要なことは何か。また途上国の買春を防ぐためにどうするべきなのか。シーライツは、そのような問題提起に真っ向から取り組んでいるNGOだ、という印象を受けました。
カンボジアでの商業的な性的搾取を防ぐため、現地の大人たちにも教育を行い、協力してもらう。また必要であれば買春の現場に乗り込む。そして現場から救った子どもたちをただ保護するのではなく、カウンセリングや職業訓練なども含めた総合的な面で子どものサポートを行う。このような支援で多くの子ども達を魔の手から護り、また闇から救っています。一番のポイントは、これらの活動そのものはあくまで現地の信頼されているNGOが行い、必要な資金の協力や提案などを行うのがシーライツであるということです。現地のことは現地の人間に行ってもらい、こちらでは自分達の立場でできることを行う。これこそ本当に現地の子どもを思いやる支援の仕方ではないでしょうか。
(JANICユース 広報チーム 神宮司絢香)
JANICユース http://www.janic-youth.org/(新しいウィンドウが開きます。)

[インタビュアー]
JANICユース 代表 小堀優井
同広報チーム 神宮司絢佳
[編集協力]
同マネジメントチーム 小松崎瞳


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