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はいいいえ

(特活)国際協力NGOセンター スタッフロングインタビュー前編

『NGOをもっと身近なものに』 

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お話をお伺いしたスタッフの方

富野さん   清水さん
事務局次長の富野岳士さん            インターンの清水菜保子さん

スタッフからのメッセージ

"地球×未来、あなたと今できること。"これはJANICのキャッチフレーズです。「未来の地球が世界中の誰にとっても住みやすいものとなるよう日々頑張っているNGOのことを社会に伝え、一人でも多くの人がNGOに関心を持ち、活動に参加してもらいたい。」という思いを込めています。NGOへの参加の仕方は千差万別。あなたにもできることがきっとあります。ぜひ、"NGOを支援するNGO"JANICを応援してください。(富野さんより)

NGOを支援し、ネットワークするNGO

みなさんは、NGOを知っているだろうか?
NGOはNon-Governmental Organizationsの略で、難民支援をしたり、森林保護や農村開発などの国際的な活動をしている非営利団体のことだ。日本では現在400を超えるNGOが活動していると言われている。
では、NGOを支援し、ネットワークするNGOがあるのを知っているだろうか?
特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター(JANIC)は、個々のNGOのつながりを強化することで、より大きな影響力を持つ活動を生み出している団体である。今回は、このJANICの事務局次長である富野岳士さんに、お話を伺った。



"お世話係"としての役割

NGOを支援し、ネットワークする役割を担うJANIC。一般的によく知られたNGOと大きく異なったその活動には、一体どのような目的があるのだろうか?富野さんに伺った。
 「ひとつのNGOの力で出来ることは、多くの努力をもってしても限りがあります。でも、他のNGOとの連携があれば可能かもしれない。そんなNGO同士を繋ぐことで、NGOの声を大きくしたり、活動を活発にしたり、NGOのことをわかりやすく伝えたり、一般の人との出会いの場を提供したりなど、ひとつのNGOだけでは効果の出にくいことでも、実現させられると考えています」。
 JANICの設立は、1987年。NGOをもっと市民に身近にするための広報活動、NGOの声を政府などに届ける提言活動、NGOスタッフのレベル向上のための人材育成活動が、その事業の中心だ。

パンフレット
JANIC本部に用意されたNGO団体のパンフレット
JANICの活動紹介
1.相手のフィールドに入り込む、広報活動

2001年末、日本のアフガニスタン支援の方法が話題になった頃から急速に認知度が高まった"NGO"という言葉。しかし、認知度は高まったものの、関心度はまだまだ低いというのが現実だ。「もともとNGOに興味のある人は、NGOから一方的に情報を発信していくだけでも、歩み寄ってくれます。ですが、それだけだと、まだ関心の薄い層へNGOを知ってもらうことができない」。そこで2008年には、"世界の子供たちの笑顔を守りたい"というメッセージを発信する歌手の絢香さんとコラボレーションをして、若者にも届くようなイベント「POWER OF MUSIC」を開催した。
 「JANICがいくら頑張っても届けることの難しい範囲の人へと、伝えていく努力をしています。今後も、あまりNGOには関心のない相手のフィールドに入りこんで行くような伝え方をしていきたい。Webや国際協力イベント、機関紙の『シナジー』など、様々な手段で一般市民の方々へと発信し続けていきます」。
まずは、興味を持ってもらうための"きっかけ"を作ることが大事なのだ。―富野さんはそう語った。

JANICの活動紹介
2.世界を変えるための提言活動

2008年に開催されたG8サミットはまだ記憶に新しい。そのサミット開催に向けて、JANICが事務局を担う「2008G8サミットNGOフォーラム」に参加したNGOは、約150団体。「環境」「貧困・開発」「人権・平和」の3分野に分かれて、それぞれのNGOがこのフォーラムから政府へ提言活動を行った。富野さんは語る。「この機会をとらえて、NGOの目線から世の中をこう変えていかなくちゃいけない!という主張を、提言書にまとめて、当時の福田首相に手渡しました。NGOがひとつに集まって主張をするという、大きな一歩を踏み出せました」。
 しかし、提言書の内容は専門的すぎて、ごく一部の人しか興味を示さない。そこで幅広い市民の関心を得るために"100万人のたんざくアクション"というキャンペーンを打った。「世界の首脳の理解を得るには、NGOのみの力では足りず、ひろく一般の人の力が必要でした。そこで、サミットの開催がちょうど7月だったので、七夕の短冊にひとりひとりの思いを書いてもらって、我々の提言はこれだけの人たちに支持されています、というアピールをしました」。
 結果、なんと世界中で711,221通ものメッセージが集められた。これは、NGOのキャンペーンとしては、異例の数字である。これだけ多くの人を巻き込んでのアクションは、政府にとっても、NGOにとっても、そして一般市民にとっても、影響が大きかったに違いない。


市民の声を福田元首相に届ける様子

JANICの活動紹介
3.次世代のNGOを育てる、人材育成

 一般企業では通常入社してすぐに研修がある。しかし、規模も小さく資金もない現在の日本のNGOのほとんどはそのような制度をもっていない。そこでJANICでは、そのようなNGOで働くスタッフへの研修を行っている。たとえば、数日間かけて合宿をしてグループディスカッションをしたり、ワークショップをしたりなど、その研修にはさまざまな種類がある。目の前の業務に精いっぱいになりすぎず、視野を広げて物事を見ることのできる運営・マネジメント能力を、NGOスタッフが学べる場も提供しているそうだ。
 「NGOで働いている人たちは、たいてい強い"思い"を持っている。だからこそ、それを論理的に伝えて、相手の共感を得るためのプレゼンテーションやコミュニケーションスキルを持つ必要があるんです」。そう富野さんは語った。NGOを支える個々の能力強化が、今後のNGOの組織的向上において、不可欠なのだ。

NGOにも地域格差?!

 とはいえ、現在のNGOは、一律にレベルアップすればよい、というレベルにはないという。一般には知られていないが、NGOの世界にも地域格差があるのだそうだ。そしてそれは深刻なものだと、富野さんは語る。「手に入れられる情報量の差もあって、特に地方には資金的・人材的にも明日の運営すらままならないNGOがたくさんあるんです」。その、東京などの大都市と地方との地域格差を埋めていくことは、今後のJANICの目標のひとつであるとか。「たとえば、北海道までJANICが自ら「出向いて行って何かする」のではなくて、JANICのようなネットワーク型の活動をしている地域のネットワークNGOと組んで、さまざまなお手伝いをしていきたいと考えています」。
 現状を打破して地域のNGOを活性化できれば、それは日本のNGO全体の活性化にもつながるだろう。

つながりを大切に

 広報活動で市民を、提言活動で政府を、人材育成でNGOを活性化するJANIC。3つの分野の全てにつながる活動をしているからこそ、効果的に取り組める事業も多くある。たとえば、ミレニアム開発目標(MDGs)。これは、2000年に開催された国連ミレニアムサミットで採択された。貧困人口比率半減・初等教育の完全普及・幼児死亡率の削減などの8つの目標と、さらに細かく分けられた18のターゲットからできた、2015年までに達成されるべき数値化された世界的な目標だ。しかし、現時点ではそれが達成できる道筋が立っているとは言い難く、その知名度も低い。「その達成のためには、NGOや政府、一般市民などが今よりももっともっと頑張らなくてはいけない。だから、長期的な視野で来年度以降、キャンペーンをしていきたい」。富野さんはそう、熱く語った。
 さらに、日本のNGOとして、日本国内にもその関心は向く。「私たち国際協力NGOは国際的な地域の問題と、より真剣に向かい合う必要があると考えています。その問題というのは、根本的なところで日本国内の格差問題と似たところがある。それらの解決のためにも、今後は日本のNPOともつながりを持って、互いに情報共有をしていけたら、と思います」。そう、富野さんは続けた。
JANICが目指す、とても大きな目標たち。達成するためには、今以上にそれぞれのNGOの間に強いつながりが必要となるのは、明らかだ。それらの達成のため、今後もJANICは、より強く、そして、より広いネットワーク=つながりを大切に、進み続けていくのだろう。

インタビュー感想

NGOはあまりにも数多くありすぎて、それぞれの違いが今ひとつわからない。そんなイメージが、皆さんの中には少なからずあると思います。だからこそ、市民にとって"NGOの案内人"のような役割をなすJANICの存在は、大きいはずです。ぜひ、ネットワーク型のNGOがあるということを、もっと多くの人たちに知っていただきたいです。 (JANICユース 広報チーム 石下由加)
JANICユース http://www.janic-youth.org/(新しいウィンドウが開きます。)

[インタビュアー]
JANICユース 広報チーム 石下由加

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