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はいいいえ

(特活)環境修復保全機構<ERECON> スタッフロングインタビュー後編

『現地に還元する心』 

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お話をうかがったスタッフの方

 
本部事務局長 上野貴司さん

研究から支援活動へ

 現在、ERECONで本部事務局長を務める上野さんに、国際協力に携わったきっかけを伺いました。「きっかけと言われると小さなものかもしれませんが、私が大学院生の時に研究のフィールド調査のためにタイ国の塩害地に行きました。その時受けたいくつかの衝撃がこの道に入ったきっかけです。タイ国の自然、文化、歴史、生活、人々の暖かさ、その人々の抱えている環境問題の深刻さ、その深刻な環境問題の一部を切り取って研究対象にしている自分、についてなどが入り交じった衝撃だったと思います。その時に団体設立の話を知り、自分は研究者には向いていないのではないかと思い始めていた頃でもあったので、国際環境協力活動に飛び込みました。現場に立って現地の人たちと環境保全活動を実践する仕事は、自分に合っていたと感じています。」

「帰ってきたなぁ」と思える場所

 長いスパンで結果を見守る上野さん。現場で大変なことやつらいことはないですか?と聞いてみました。「現場で大変だったことは、思い浮かびませんね。ERECONが活動を開始したタイ国の人は本当にフレンドリーで、我々の話にも真剣に耳を傾けてくれて、人と人との繋がりがとても濃い国だと思います。歩いているだけで、みんな気軽に声をかけてくれます。そんな繋がりの中で仕事をさせてもらっているからかもしれませんが、タイに行くと故郷に帰る時のように『帰ってきたなぁ』と思います。そして、いつもquality of lifeを考えさせられます。日本は経済的には豊かだけど、心は本当に豊かなのか。経済的に豊かではないけれど、心が豊かな方がいいのではないか。タイに行く度に考えます。」


地域住民による植林活動のための資材運搬

国際協力を考えてもらうこと

 ERECONでは年間を通して、大学・大学院生を対象としたインターン実習、中学・高校生の事務所訪問を受け入れています。学生インターンを見ていて上野さんが思うことを伺いました。「インターンは大体2週間ほどの期間なのですが、事前学習としてERECONの活動および活動背景、日本の国際NGOによる支援活動概要、国連機関の構成や仕組みおよび役割について、などの各種レポートをまとめ、事務局でのインターン実習の間は一般社会人として事務局に勤務するスタッフと同じ心構えで仕事をしていただいています。しかし、毎日の研修前後には、アイスブレイクや業務説明、業務の振り返り、事務仕事のプロになる心構え、スタッフの現地の経験などを話す時間を儲け、インターンとの議論の時間も大事に考えています。そして宿題も出していますね。小さなNGO事務局でのインターン実習にしてはかなりきつい内容なのは、インターン実習生自身に国際協力の現場に立つということはどういうことなのかを考えてほしいからです。私だけが感じているのかもしれませんが、最近の学生さんの傾向として、外に行かなくなったと思います。外の世界を見なくなったというか、国外に飛び出さなくなった、そんな印象を受けます。インターン実習を通して、自分自身が目指すものの位置や目的意識を明確に持ってもらえたらと思うのです。その結果、国際協力に従事する決意を固められたら、自ずと現場に立つ機会を選択することになります。現場に立つ機会はこちらから与えるのではなく、自分自身で考えて進んで行くことによって、大きな成果の得られる経験になると思います。」


インターンさんに堆肥づくり指導

継続の先にあるもの

 最後に上野さんにこれからの夢を伺いました。 「夢は、単純かもしれませんが、ERECONの活動が続いていくことですかね。そしてERECONの活動によって現地の方々のサポートに取り組んでいきたいです。環境保全の活動はいくら時間をかけても終わらないものです。5年後、10年後、環境破壊ががらっと改善するということは難しいと思います。一方で、これまでの約10年間、自分がたどってきた道のりを振り返ってみると、ここまで来たんだなとも感じます。"継続は力なり"と思います。毎日コツコツと積み上げていくことが大事です。続けていったその先に光が見えると思っています。」


荒廃地における植林活動により根付いた樹木


インタビューを終えて

 コツコツと努力を続けるというのは簡単なようでとても難しいこと。環境保全、また農業の技術普及という、すぐには目に見えない問題に真正面から根気よく取り組む活動にとても感動しました。人は常に自然環境の中で生きていること、そしてその自然環境を守っていけるのは、その中に生きている私たち自身であることを痛感しました。
(JANICユース マネジメントチーム 小松崎 瞳)
JANICユース http://www.janic-youth.org/(新しいウィンドウが開きます。)

[インタビュアー]
国際協力NGOセンター有志グループ(JANICユース)
編集:マネジメントチーム 小松崎 瞳
広報チーム 野元 由実


 




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