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はいいいえ

(特活)地球市民ACTかながわ/TPAK スタッフロングインタビュー前編

『人とのつながり』 

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お話をうかがったスタッフの方

 
事務局長  伊吾田善行さん

伊吾田さんからのメッセージ

「国際協力は遠い世界の話と思いがちですが、世界はつながっています。まずは身近な家族、友人、隣人にやさしい気持ちをもって接することから始めてみませんか。そこから世界平和につながると思っています。そして、ボランティアはできることから楽しく参加していただければ嬉しいです。いただきましたご寄付は一円の無駄もなくアジアの子どもたちの明るい未来のために大切に活用させていただきます。」

「与えるのではなく、立ち上がる力を子どもたちに」というミッションのもとで、海外では「タイ、ミャンマー、インドで少数民族と農村部の子どもたちと女性たちの、教育と健康と自立のための支援活動を」、そして国内では「彼らから学ぶ"共に支え合う思いやりの心"を通して本当の豊かさを取り戻すことができるよう」、海外と国内の相互の地球市民社会の実現を目指している地球市民ACTかながわ/TPAK(以下、ACTかながわ)。今回は事務局長の伊吾田さんにお話を伺いました。

3万円から始めた国際協力

1991年に3人の日本人が、タイのアユタヤの僧院孤児院を訪れました。そこで目の当たりにしたのは2000人の子どもたちに対して、お世話をするのは5人の大人だけ。食事は不十分で、栄養失調、病気、不衛生な状態が蔓延している状況でした。
3人は、その悲惨な状況を見て、なぜ国が支援しないのか?と疑問に思ったそうです。聞くと、その大部分が山岳少数民族で、国籍を持っていないため、福祉サービスをうけられないので、お寺で面倒をみているということでした。
「国が何もしてくれないなら、国を超えた国際協力が必要だろうということで、このおじちゃん(会社員)、おばちゃん(主婦)、お兄ちゃん(大学生)が集まって一人1万円ずつ出し合って、3万円から始めた国際協力なんですよ。」と伊吾田さんは説明してくれました。「まったくなんの後ろ盾もなく、一般の人たちが立ちあげた会ですが、いまでは会員も600名になり、着実に活動してきた結果が身を結んできたというところです。」


当時のタイ中部アユタヤの児童養護施設の子ども達

タイでの活動

設立のきっかけとなったタイの北部の子どもたちのために行っている事業は、村に学校がない遠方の子どもたちに教育の機会を提供するための学校寮の建設・整備、奨学金支援、子どもたちの職業訓練と自給自足のための学校農園、養豚、養鶏、養魚を行う「ランチ・プロジェクト」や山から町に出た時に自分の身を守るためのライフスキルトレーニング、健康改善支援などです。これらの活動によって高校への進学率が2005年から80%までに増加したそうです。
「さらに嬉しいのは、その後大学を卒業した生徒が先生になって村に戻ってきたんですよ。まだなかなか山岳少数民族の先生は少ないので、そういう先生がもっと増えれば地域ももっと良くなると思っています。」と伊吾田さんは言います。また、この地域は偶然タイ人の監督によってドキュメンタリー映画化されたため、日本での自主上映にも取り組んでいます。(映画:『デック子どもたちは海を見る』http://www.tpak.org/dek/home.htm
 タイの東北部では、教育の行き届かない地域への「移動寺子屋」や味の素と協力して、現地の栄養価の高い野菜を使って、栄養教育と識字教育を組み合わせたプロジェクトも推進しています。


タイ東北部での移動寺子屋教室の様子。楽しみながら栄養について学んでいく。

信頼関係あっての国際協力

2008年の5月にミャンマーを襲ったサイクロン。ACTかながわが支援していた児童養護施設も直撃の被害に遭い、すぐに緊急支援を始めたそうです。「2005年にこの施設の支援を始めたときは、衛生状態も悪く、栄養失調、眼病、皮膚病、結核の疑いがある子がいたが、給水プロジェクトや衛生教育でちょっとずつ状況が良くなっていました。そんなときに遭ったサイクロン被害でした。幸い死者はでなかったのですが、施設はほとんど全壊してしまいました。」と苦労をした話をしてくれた伊吾田さん、その後の大変な状況を信頼関係で乗り切ったとも話してくれました。
「とにかくうちが一番大切にしているのが現地の人たちとの信頼関係です。サイクロンの緊急支援に入ったときも、もともと2005年からの信頼関係があったからこそ、現地に行って何が必要かよく話し合い、水と食料と家屋の復旧を現地の人々と共に行ったことで的確な支援が出来たと思います。」


サイクロンが直撃した僧院孤児院。途方に暮れる僧侶

村の長を巻き込んで

インドでは衛生教育キャンペーンとともに、女性の自立支援も行っています。インドでは結婚時の持参金問題や、虐待により毎年7000人もの女性が殺されてしまっているそうです。ACTかながわは、もともと衛生教育で入った村の女性の地位が極めて低い状況を目の当たりにし、現地のNGOと協力して、地域を巻き込んでの改善活動として、健康改善、ジェンダー教育や、女性への職業訓練などを実施しています。
男性の反応は?と聞くと、「この地域の部族の長(男性)を巻き込んで、男性だけを対象にしたセミナー、男女一緒のセミナーを開いたりしています。この地域の人たちは名誉を大事にするので、リーダーになってもらったり、表彰したり、なるべくいい形で男性を巻き込んでいます。女性たちもすごいパワーで、この状況をなんとかしたいっていう気持ちがあるんですよ。活動にもすごく積極的に参加してくれていて、順調に進行しています。」と希望に満みちた顔で話してくれました。


インド北部の小学校40校を中心に手洗い、歯磨き、水浴びなどの衛生教育キャンペーンを実施


インド北部農村地帯での女性自立支援活動の様子。リーダーを育成し村の女性たちに様々なレクチャーを行っている

主役はボランティア、スタッフは黒子

ACTかながわは、現地の人々から学ぶ『共に支えあう思いやりの心』を通して、日本ももっと良くなってほしいとの願いから、国内での活動も活発に行っています。トークセミナー、インターン制度、企業や学生への地球市民講座、広報、ドキュメンタリー映画の上映や、募金活動など様々な活動をしています。
「やっぱり日本にいる一人ひとりが変わっていかないと、世界もよくならないと思っていますので、まずは私たちスタッフが志のある生き方を実践することと、多くの仲間を増やし、明日の日本を背負って立つ人材の育成には力をいれています。私も、ボランティアから参加したのですが、、いろんな人とお会いできますし自分の利益を超えて他人のために行動している人がすごく多いので、学べることはたくさんあります。」と伊吾田さん。
そして、これらの国内活動のほとんどすべてにボランティアの方が携わっているといいます。「これがうちの特徴です。10才から90才の方まで、年間延べ1500人以上のボランティアさんが参加してくれています。年配の方や学生を中心に、現役の社会人の方が土日に来てくれたり、本当に活発に参加していただいています。」ボランティアが主役のNGOだそうです。
「事務局の運営が大変だからボランティアを呼ぼうっていうのではなくて、うちではボランティアさんが主役なんです。ボランティアさんが活動しやすいようにすることを心がけています。一人ひとりが変わっていくことが世界平和につながっていくと考えていますので、私たちスタッフは完全に黒子です。」と、話してくれました。


グローバルフェスタ。それぞれの方が自分の得意な分野で活躍しています。

ボランティアが集まる理由

「私もなんですけど、人の役に立てる喜びを知ったらやめられないですよ。それを実感して活動に参加していただいていると思います。ただ仕事やって終わりっていうんではなくて、お昼はみんなで一緒に食べて、国際問題とか、環境問題、政治の話や、笑い話などでいつも盛り上がってます。午後にはティータイムをとってまたいろんな話をしたり。日本国内でも人とのつながりをすごく大切にしていて、日本をよくしよう、世界をよくしようって思って主体的にみなさん考えていらっしゃいますので、それも一つ参加いただけることにつながっているのかなと思います。いつもワイワイガヤガヤ楽しく活動しています。」参加条件はやる気だけ!特殊なものはまったくいらないので、自分の得意なところからやっていける、と参加しやすく、とても楽しそうな様子が伺えました。
ボランティア随時募集中です!!!
参加条件はやる気だけです!国際協力に興味のある方はどなたでもご参加いただけます!
毎月第4土曜日にボランティア説明会を開催しています。
http://www.tpak.org/youcan_volunteer.html/(新しいウィンドウが開きます。)


インタビューを終えて

我々はあくまで「黒子」でボランティアさんたちが主役、というお言葉が特に印象に残りました。雰囲気もアットホームで、このNGOでボランティアをやりたい人が多い理由もよくわかります!
(JANIC インターン 古橋)
JANICユース http://www.janic-youth.org/(新しいウィンドウが開きます。)

[インタビュアー]
国際協力NGOセンター有志グループ(JANICユース)
総務チーム 文元 恵美
JANICインターン 古橋


 




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