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はいいいえ

(特活)難民を助ける会 スタッフロングインタビュー後編

『世界に目を向けるきっかけになれば』 

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お話をうかがったスタッフの方

 
青木 真理子さん(アフガニスタン事業、地雷対策 担当)

国際協力への転職

現在、難民を助ける会で働いている青木さんですが、もともと国際協力の仕事を目指していたというわけではなかったそうです。それではどんな経緯で国際協力の世界に入ったのでしょうか。青木さんは、大学を卒業したのちIT企業に就職し、約4年間働いていました。しかし「人と直に接する仕事がしたい」と思い転職を決意したそうです。転職をするにあたって、自分の好きなこと、やりたいことはなんだろうと考えうるうちに、小さい頃アメリカで経験し心の隅に残っていた異文化を学ぶことへの興味が思い出されました。また社会人になってから行き始めたバックパック旅行で出会った、とても貧しい人々のことが頭に浮かんできました。きっかけと選択肢さえあれば、安定した生計をたて安心して家族が暮らせるのに、と旅行の度に感じさせられていました。興味のある異文化の中で人々のきっかけ作りの一端を担うことができるかもしれない、と国際協力の職を目指したそうです。退職後に一年間大学院で国際紛争学を学び、その後、NGOでのインターンを経験されたそうです。紛争後の復興支援に興味を持ち、まずは支援の現場に行きたいと、紛争から立ち上がろうとしているアフガニスタンの駐在員に応募し、2007年からアフガニスタンの駐在員として難民を助ける会で働き始めたそうです。


小学校にて子ども達と

現地への強い思い

青木さんはなぜ駐在員になりたかったのでしょうか。治安が良いとはいえない国、アフガニスタンに飛び込んでいった理由は何なのでしょうか。青木さんに伺ったところ、「確かに家族や周りの人からは反対されました。わざわざ危険な場所に行きリスクを負ってまで、やる価値のあることなのかと。家族が反対する理由もよく分かったのですが、支援先の国と人々を直接知りたいと思いました。日本で不自由なく育ってきた私にとっては、治安におびえ、食糧や水、電気、お金など、何を取っても足りない環境で日々生活してきたアフガニスタンのような紛争地の人々の苦労は想像を絶するものでした。せめて同じ土地で暮らし働くことによって、少しでも本当に必要な支援を理解したいと考えました。」と語ってくれました。現在はアフガニスタンの情勢悪化に伴い帰国し、アフガニスタンで現地スタッフが行っている支援活動を日本からサポートしているそうです。


事務所のスタッフとピース!

文化の違い

そんな青木さんにも、やはり現地での不安や苦労はあったそうです。「伝統的なイスラム文化圏ということもあり、外国人の年下の女性が、全員男性の現地スタッフの上司として赴任して受け入れてもらえるのだろうかという不安はありました。しかし、国際スタッフと働いてきた職員ばかりだったせいか、全く問題なく受け入れられほっとしました。」しかし、「アフガン人の女性と写真を撮った時には、『さっき撮った写真、私に送ったら消去しておいてね』と後から電話がかかってきたこともありました。その写真を私の職場にいる男性に見られてはいけないのです。それから、いけないとは知らずに、ほかの男性スタッフがいる前でスタッフの奥さんの名前を聞こうとして、みんなに顔を青くされたこともありました。奥さんに関する話題は家族以外の男性の前ではご法度だというのを知らなかったのです。」と文化の違いに戸惑ったこともあったそうです。現地での仕事は文化に敬意を示し配慮することと、理想とのせめぎ合いのようです。地雷教材のパンフレットを作るときにも、ジェンダーを考慮し男の子の写真と併せ女の子の写真を載せようとしたところ教材審査委員の許可が下りなかったなど、苦労することもありました。また、「治安が悪いため、10m先に出かけるにも車でなければならないためほとんど仕事場に引きこもり状態で、塀の中の生活に慣れるまでは大変でした。」と話してくれました。


移動映画教室の後、子ども達の意見を聞いているところ

目には見えないもの

そんな苦労の中にも、それを吹き飛ばすような、支援してよかったと思う場面があると青木さんは教えてくれました。「独自に開発してきた教材を用いて、アフガニスタン全国の村や学校を訪れて地雷回避教育を行う『移動映画教室 (通称モバイルシネマプロジェクト)』を実施していますが、その授業を子どもたちがキラキラした目で一生懸命話を聞いてくれているのを見るととても嬉しくなります。」そして、「ある調査機関が地雷被害者のデータ収集をしていたところ、数年前の調査データに基づく予想数よりもずっと事故被害数が少なくなっている地域があったそうです。村の人に聞いてみると、『うちの村には地雷について教室を開いてくれるNGOが来てくれているからじゃないかな』、と言われたと、その機関の人に教えてもらったことがあります。地雷回避教育はなかなか目で効果を測りにくいと言われている中、そのような話を聞けて嬉しかったです。」
また、「たまたま、他団体の活動写真を見るときに難民を助ける会の作った地雷ポスターが教室に貼られていることがよくあります。使ってもらっているんだ、役に立っているんだ、と嬉しくなります。」と話してくれました。青木さんの今後の目標は、「現地の人々のニーズを汲み取り、的確な支援ができるようになりたいです。また、厳しい逆境の中でも理念をきちんと持ち、突き進んでいく『この道のプロ』と云われる人道支援家の方々に早く近づけるようになりたいと思っています。」と語ってくれました。今も昔も、難民を助ける会は現地のニーズをとらえた活動を目指しているのだなと感じさせる目標でした。


一生懸命授業に参加する女の子達


インタビューを終えて

青木さんの現地に対する熱い想いがあるからこそ、大変な環境でも現地の人々に喜ばれるような支援ができるのだな、と思いました。
(JANICユース 権智娜)
JANICユース http://www.janic-youth.org/(新しいウィンドウが開きます。)

[インタビュアー]
国際協力NGOセンター有志グループ(JANICユース)
副代表 渡辺もえ
広報チームリーダー 石下由加
広報チーム 権智娜


 




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