![[写真]理事長 大橋正明](/mt/img/about/ohashi090302.jpg)
国際協力NGOセンター(JANIC)が誕生した1987年当時、日本でNGOのことはほとんど知られていませんでした。しかし今日、NGOという言葉がマスコミに登場しない日はほとんどありません。NGOへの公的資金も、国際比較ではまだまだ不十分ですが、当時はほとんどありませんでした。NGOが法人格を持つことも容易になりました。こうして振り返ると、日本のNGOは確実な歩みを重ねてきました。
しかし、世界的な問題がそれを上回るスピードで深刻化しています。公的統計によれば、世界の絶対的貧困は減少しましたが、急速な経済成長が続く中国やインドでは、貧富の格差が急速に拡大しています。武力紛争は、アジアからアフリカにかけての各地で今も続いており、故郷を追われた難民や避難民は、1500万人にも上ります。地球温暖化に代表される環境・資源問題も、地球を脅かしています。
これまで貧しい国特有の現象だった「貧困」ですが、今ではホームレス、ネットカフェ難民、ワーキングプアなどと呼ばれる貧しい人々が、私たちの身近に存在するようになりました。経済のグローバル化の進行に伴い、こうした問題もまたグローバル化したのです。このままでは、経済的弱者や立場の弱い人々はさらに増え続けます。
それゆえに、私たちNGOは国内の様々なアクターや世界各地のNGOなどとの結びつきを強め、活動をさらに拡大強化しなければなりません。もっとも最近は南のNGOが大きく成長しているので、私たち日本のNGOは現場での協力活動に加えて、問題を生み出す仕組みを変革するための政策提言、アドボカシー活動にさらに取り組むことが求められています。JANICも、来年北海道の洞爺湖で開催されるG8サミットに市民の声を届けるための努力を続けています。
これまでの20年間にJANICに寄せられた皆様からのご支援・ご協力に心より感謝を申し上げるとともに、今後も末永いご支援を賜りたく、よろしくお願いいたします。
特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター理事長
大橋 正明
2007年12月14日