JANIC Books
NGOの情報誌
シナジー
2011年12月1日発行

東アフリカは"今"
NGOデータブック2011
NGOのすべてがわかる
500部のみの限定販売

1990年~1999年

1990年のJANICの主な動きとNGOに対する社会動向

6月 ニュースレター「NETWORK」発行(91年11月まで4回発行)

9月 外務省NGO事業補助金に関するアンケート調査を実施、結果を基礎に「NGO事業補助金制度」に関する報告書を外務省に提出

11月 「JANIC英語実務研修コース」運営(11月‐3月)

10月 「"国際協力の日"NGOと市民の集い」90年代におけるアジア・アフリカの人々と日本を開催

10月 NGOと環境庁との望ましい関係のあり方について 環境庁関係者との意見交換会などを開催

3月 「全国NGOの集い」を静岡県にて開催

世界のNGO活動の伸長

89年に引き続き、日本のNGO活動に対する国内外からの期待と関心の一層の高まりが見られ、開発途上国のNGOからは開発プロジェクトへの支援、欧米のNGOからは共同事業の提案、国連機関や国際NGOから国際会議などへの参加や諸機関への人材派遣を求める照会が寄せられる。

国内での関心の高まり

国内では、社会的に「地球環境問題」や「企業の社会貢献活動」が注目を集め、市民、学生、マスコミ、企業などからNGO活動全般や環境問題に対する照会を受ける。

1991年のJANICの主な動きとNGOに対する社会動向

 

5月 「クルド・湾岸戦争被災民NGO合同委員会」発足

5月 「NGO資料室」閲覧サービス開始

10月 国際フォーラム「世界の発展途上地域の開発と環境と私たち」

11月 「NGO会計講座」開催(継続中)

2月 「国際緊急救援NGO合同委員会」発足

2月 「海外NGO情報」発行(1994年7月まで10回発行)

3月 「NGOダイレクトリー'92発行

日本の国際社会への関わりについての関心

湾岸戦争終結後も、国会やマスコミ等で日本の国際貢献のあり方について議論がかわされ、市民の間に日本の国際社会への関わりについての関心が高まる。

行政とNGO、企業とNGOとの関係

郵政省国際ボランティア貯金によるNGO支援が開始、一部企業の間で環境NGOへの寄付カード類の販売開始などNGOの活動が全国レベルで紹介され、行政とNGO、企業とNGOとの間に新しい関係が生まれ始める。

1992年のJANICの主な動きとNGOに対する社会動向

 

6月 「NGO相談室」(現NGO入門セミナ)およぴ「NGO就職相談室」(現NGO就職ガイダンス)開設

6月 「NGOによる開発教育キャラバン」の実施

9月 「地球市民のみどりのNGOダイレクトリー」を出版

9月 「NGOの人材育成のための国際ワークショップ」実施

11月 第2回「全国NGOの集い」を静岡県にて開催

1月 郵政省から「国際ボランティア貯金」配分対象事業調査研究事業を委託

国連環境開発会議の開催

6月にブラジルで開催された国連環境開発会議(UNCED)以降、地球環境意識は高揚、NGOに対する社会的関心は増大。

日本のNGOの基盤の脆弱さ

日本のNGOの多くは脆弱な組織基盤と限られた支持基盤に制約され、国内外から寄せられる期待や要請に応えられず。

郵政省国際ボランティア貯金制度

91年度より始った郵政省国際ボランティア貯金制度の資金規模は倍増、NGO界に与える影響は大きかった。

1993年のJANICの主な動きとNGOに対する社会動向

 

10月 「The Reality of Aid ベールをぬいだ援助~NGOによる先進国ODAの検証~」発行

11月 「NGO行動基準準備委貴会」発足

2月 「NGOダイレクトリ'94」発行

2月  パイロット・プロジェクト「NGOリーダーシップ研修」を開発・実施

政府関係省庁のNGO活動への関心

ボランティアに関する図書の出版多数など、NGOに関する関心の高まりは前年度こ引き増大。政府関係省庁のNGO活動への関心が高まり、外務省、農林水産省、建設省、郵政省に加えて、93年度は環境庁が「地球環境基金」を設置、N60への補助金の交付を開始。

NGO界のネットワーク化

NGO界のネットワーク化が進む。「NGO福岡ネットワーク」「カンボジア市民フォーラム」「ネパールNGO連絡会」「アフリカ日本協議会」「障害分野NGO連絡会」「市民フォーラム2001」などが誕生。

「クルド・湾岸戦争被災民NGO合同委員会」の発足から「国際緊急救援NGO合同委員会」構想へ

伊藤道雄(JANIC初代常務理事・事務局長)

91年湾岸戦争で、大量のクルド難民が発生。JANICも合同委員会を発足させ対応。しかし、初動資金がなく、ボランティア派遣も後手後手。このときの反省を込めて、「国際緊急救援NGO合同委員会」を常設機関として91年11月に設置。このときの構想は、基金をおき、人材をププールして緊急事態に即応できる態勢をつくること。しかし、その後、メンバー団体間の足並みが揃わず、活動を休止。ときの有馬副理事長と共に努力したが、構想実現ならず。



1994年のJANICの主な動きとNGOに対する社会動向

9月 「民衆の自立的発展に資する政府のNGO支援のあり方に関する国際比較研究」をアメリカ、カナダ、オーストラリア、フィリピン、インドネシア、ネパールのNGOとの共同事業として開始

10月 「国際協力フェスティバル」に協力

11月 「第3回全国NGOの集い」を愛知県にて開催(名古屋第三世界交流センターと共同)

11月 「NGO資料室」を「NGO市民情肇センター」に改称

11月 「NGOデータプック'94」発行

1月  「NGO行動指針」採択

1月 「阪神・淡路大震災救援NGO連絡会」設置

2月 「アジア農地改革・農村開発NGO連合(ANGOC)」加盟

3月  世界社会開発サミットに参加

NGOへの就職

NGO活動への社会的関心の高まりを背景に、学生たちがNGOへの就職を希望する傾向が強まる。

政府機関からの補助金

政府機関からの補助金が増大、外務省など関係5省庁が交付した補助金は約27億円。しかし、使途などが比較的緩やかな「国際ボランティア貯金」の寄付金額は貯金利子が低下したため、著しく減少。

阪神淡路大震災

95年1月17日阪神淡路大震災発生。救援に駆け付けたNGO関係者の活動は社会的に大きく評価され、国会で「ボランティア支援立法」が検討されることとなる。

NGO行動指針の必要性

伊藤道雄(JANIC初代常務理事・事務局長)

「理事会で、NGO行動倫理の必要性を議論。そこで1年かけて正会員と共に議論を重ねた。最初、事務局が用意した案では10ページ以上のものだったが、最終的には1ページに。『全国NGOの集い』でも他地域のネットワークNGOに呼びかけたが、当初から参加を呼びかけていなかったこともあり賛同得られず、JANICだけで採択することになった。」



1995年のJANICの主な動きとNGOに対する社会動向

4月 「NGO市民情報センター」を正式オープン

4月 「市民活動を支える制度をつくる会C's」に運営委員として参加

7月 フランス核実験反対キャンペン開始

7月 提言活動委員会発足

8月 「JANICニュス」を「NGO通信:地球市民」に改称

9月 「第5回国際協力フェスティパル」に共催団体として参加

11月 「地球環境基金海外派遣モデル事業」を環境事業団から委託

12月 「国際シンポジウム:新たなパートナーシップの創造~南の人々の自 立に寄与する政府のNGO支援策とは?」を開催

1月 「はじめてのNGO会計:市民活動のための会計事務の考え方と実務」を 印刷・出版

3月 「NGOダイレクトリー'96」発行

政府補助金の増額

政府補助金は、7省庁と外郭団体を通して平均20%~30%増額。

市民団体が対象となる法案の準備

市民団体が対象となる法案の準備が政府内で行われる。95年12月には、与党3党が歩みより、法案準備に関する姿勢について基本合意を得る。しかし、96年3月、与党3党の間で法案の内容についての基本的考えの違いが露呈、法案準備の行方は不透明。

市民活動を支える制度をつくる会C's

法案準備の流れを監視し、世論晩起を促進するため「市民活動を支える制度をつくる会C's」をはじめ、数多くの市民団体が法案の作成準備をめぐってロビー活動を活発化。

1996年のJANICの主な動きとNGOに対する社会動向

4月  有馬実威圧が新理事長として就任

4月 「NGO外務省定期協議会」が設置

8月 「NGOデタブッグ'96」発行

10月 「あなたにもできる国際ボランティア」出版

1月 「JANIC3ヵ年活動計画」理事会で採択

2月  NGO入門ビデオの作成、「NGOって何だ!?」の出版

2月 「TOKYO地球市民フェスタ'97」に参加(国際シンポジウム「地球社会に開こう!東京都民~あなたとわたしがつくる新しい世界」主催)

2月 「特定非営利活動促進法案」をめぐり国会議員と緊急意見交換会

超低金利政策の影響

超低金利政策の結果、郵政省の「国際ボランティア貯金」の配分金や民間財団の金利収入がほぼ半減

NGOと他団体との協力

政府関係省庁や地方公共団体などの行政機関とNGOとの対話および協力関係が進展。また、国際協力事業団(JICA)と一部NGOの協力関係が進展。JICA事業の調査段階から参加、事業の内容にも影響をもたらす。

ルワンダ難民支援策

ルワンダ難民支援策としてPKO法に基づき打ち出した、官民合同国際平和協力掛こNGO3団体が参加

国際コミュニティの中での日本のNGO

「第2回国連人間移住会議」、「世界食糧サミットJ、「アジア太平洋経済協力会議(APEC)」、「リオ十5フォーラム」に日本のNGOは参加したものの、特に開発協力に携わる団体の参加度は低い。日本のNGOは国際コミュニティの中で、意見を積極的に表明し、提言を行う活動が必要

NGO外務省定期協議会発足

伊藤道雄(JANIC初代常務理事・事務局長)

「1995年12月に開催した『国際シンポジウム:新たなパートナーシップの創造~南の人々の自立に寄与する政府のNGO支援策とは?』の提言がこの協議会の発足に結びついた。」



1997年のJANICの主な動きとNGOに対する社会動向

4月「21世紀に向けてのODA改革懇談会」委員として出席

6月 ホームページ「国際協力と地球市民の広場」開設

7月「日本とアジアの拠点NGO間のネットワークづくりに関する調査研究」実施

10月JANC設立10周年記念トークとパーティ開催

3月「NGOダイレクトリー'98」発行

政府の補助金について

政府の補助金増大は、NGO活動への関心の高まりの現れとして評価できるが、現行の捕助会制度が持つ様々な制約がNGO活動の柔軟性や機動性、途上国の人々や地元NGOとの協力関係に否定的な影響をもたらす側面も有する、という声があがる。

NGOの組織能力が問題に

NGOの中には、政府が期待するレベルの会計報告能力や文書能力、補助会の対象期間内にスケジュール通りに事業を遂行する能力など、組織能力を十分に備えない団体も存在。そのため、政府間でNGOの組織能力に対する不信感が生じ、資金の使い方、会計報告などに対し、より厳しい姿勢で挑む状況が生じた

市民活動促進法案

1996年2月衆議院に提出された「市民活動促進法案」与党3党案では、市民団体の自由かつ柔軟な活動が保障されておらず、NGOの財政事情の改善に結びつくような税制所運の優遇措置や寄付金控除の条項は用意されなかった。

1998年のJANICの主な動きとNGOに対する社会動向

6月 事務局長交流会「新しい時代にふさわしい事務局長のあり方をさぐる」

7月 「NGO-JICA相互研修」共催(継続中)

8月 「援助の現実:NGOから見た世界のODA」発行

9日 「NGOデータブック'98」発行

10月 「NGO・JICA協議会」発足

11月 第1回ネットワークNGO全国会議 開催(JANIC主催)

3月 「NGO・JICA合同ワークショップ」開催

アジア経済危機

1997年夏、タイの金融危機に端を発するアジア経済危機により、タイ、インドネシア、マレーシア、韓国などで失業者が増大、生活必需品の高騰により民衆の生活が一層苦しいものとなる。インドネシアでは、改善が進んでいた人々の健康状況が悪化、栄養不良児が増加、幼児や妊産婦の死亡率が増加。日本政府は、35億円の緊急無償援助および50万トンの米の貸与を実施。

ODA予算10%削減

政府のNGO支援も引き締められる傾向になり、ODA予算10%削減。

「特定非営利活動促進法」が施行

1998年3月成立した「特定非営利活動促進法」が12月に施行され、基本財産をもたない小さな市民組織でも、緩やかな条件で法人格が認められるようになった。しかし、税制上の優遇措置はなく、99年3月末現在認証団体は約100件。

21世紀に向けてのODA改革懇談会

外務大臣諮問機関「21世紀に向けてのODA改革懇談会」の提言内容では、NGOに大きな期待が寄せられる。

「特定非営利活動促進法」(いわゆるNGO法)の成立

伊藤道雄(JANIC初代常務理事・事務局長)

「当初は、『市民活動促進法案』という名称でシーズや日本NPOセンターとともに法案成立に向けて頑張った。そして87年にこの名称で衆議院を通ったのだが、参議院の自民党から名称を"社会奉仕法案"に変更するように要求される。市民活動促進法案を支援してくれた議員さんたちの努力で妥協の産物として現在の名称になった。その結果、NPO法と簡略化され、NPOという言葉が広がり混乱を招いた。」



1999年のJANICの主な動きとNGOに対する社会動向

4月  米国にてインターアクション総会、「日米官民パトナシップ会議」出席

5月 「国際協力NGO活動推進議員連盟」発足、連携強化が始まる

7月  自治体国際化協会と「市民国際プラザ」を運営協力(継続中)

7月  国際協力NGO‐国会議員フォーラム開催

9日 「台湾大地震救援NGOネットワーク」設置

9日  日本カナダ平和構築シンポジウム参加

12月 「国際協力NGOスタッフ・ボランティアのための研修機関ダイレクトリー」発行

1月  日米コモンアジェンダNGO会議出席

3月 「国際協力ダイレクトリー2000」発行

緊急援助のための緊急予算枠

ユーゴスラビア紛争、東ティモール独立問題、トルコ大地震に台湾大地震など、相次ぐ災害被害者に対し、緊急・復興救援活動が活発化。緊急援助のための緊急予算枠が外務省補助金の中に設意され、2000年度向け緊急援助のための予算措置が取られる。

NGOの国際的な役割

ケルン・サミットにおいてG8首脳による債務帳消しに関する合意が成立した上で、NGOが大きな役割を果たした。WTO閣僚会議では、NGOがグローバリゼーションに反対表明を行う。

米国・カナダのNGOおよび政府からのアプローチ

米国・カナダのNGOおよび政府が共同した形で日本のNGOへのアプローチ。米国は、「日米コモンアジェンダ」を中心に、日米間の官民パートナーシップへの意本のNGOの積極的参加を求め、カナダは「紛争予防」「平和構築」という新しい概念で日本との共同作業を求めた。

ODA中期政策

政府は「ODA中期政策」を発表、「貧困対策や社会開発分野への支援」を重視する方針を打ち出す。

JANIC設立10周年記念トークとパーティ

伊藤道雄(JANIC初代常務理事・事務局長)

「当時の理事会が一丸となって、パーティ開催のための資金集めに努力してくれた。パーティ券を売り歩いていただき、売れない人はまとめて購入してくれたことを思い出す。」



1987年~1989年のJANICの主な動きとNGOに対する社会動向へ

2000年~2007年のJANICの主な動きとNGOに対する社会動向へ